2012年12月21日金曜日

野球体験プログラム

先週土曜、第2回目の野球体験会を開催しました。




野球体験会とは、年長さんから小2くらいまでを対象にした練習体験プログラムで、1〜2年生の通常練習に混ざって、楽しく野球をやって頂くものです。

先月からスタートし、今回は第2回目。月1回ペースで実施していこうと考えています。

先週は、何と約10名のチビッ子が遊びに来てくれました(^^)

しかもみんなハイテンションで、めちゃくちゃ盛り上がりましたヨ。

今までも随時体験君は受け入れていましたが、年間通じて、のべ10名に及ばないくらいしか来てませんから、それを考えると大成功かな?

何より、大喜びで帰ってくれたのが、一番嬉しいですネ!

そして、その裏には、、

1〜2年担当コーチの影の努力があります。

練習メニューは、どこのチームにも負けないくらい素晴らしいものだと自負してます。

どんなメニューかというと、

楽し過ぎて自然と夢中になる!
知らず知らずに野球が上手くなる!
つまり自然と野球が大好きになる!

そんなメニューです(^^)

毎晩のようにFacebookでどんなメニューにしようかと意見交換してました。素晴らしいスタッフ陣です。スタッフの皆さん、あらためてサイコーです!お疲れさまでした(^^)

さて来月は何人の子供たちが来てくれるかな?

野球をやる環境が減っている中、微力ではありますが、野球の素晴らしさをひとりでも多くの子どもたちに伝えていきたいと思っています。


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野球がうまくなる方法/イメージの力をうまく利用しよう!

何事もイメージって大事ですよね。

野球でも仕事でも、成功や達成までのイメージが鮮明に浮かべば、あとはやるだけなので結構頑張れますし上手くいきそうなものですが、

イメージが曖昧だと、途中でどうして良いか分からずあたふたしてしまったり、諦めてしまったり…(^^;;

つまり、子供に野球を上手くなってもらうためには、いいものを沢山見せて、いいイメージを持たせれば良い!

というわけで、子供たちを東京ドームへ連れていき、プロ野球を見せてあげたり、社会人野球のベンチ裏にこっそり侵入しベンチワークを勉強させたり、コツコツといろいろやってます。きっと、この経験がいつか役に立つことを信じて(^^)

でも、やっぱり、本物を見せたからといって、すぐに効果が表れないのも現実なんですよね〜(涙)

ここは、焦らず長い目で!

そう言い聞かせ、地道に頑張っていきたいと思いながらやっています(^^)

ただ一方で…

イメージの凄さを身近で実感することも実は最近結構あります。

例えば、柔軟体操。

開脚座位で胸を地面につける、いわゆる昔ながらの柔軟体操ですが、ほとんどの子は胸どころか頭も地面につきませんし、背中を押すと無駄に痛がり抵抗します。

ところがチームにひとりふたり、やたら体が柔らかい子がいて、その子がペタンと胸がついたりすると、

今まで痛がって全くやろうとしていなかった子が、

『俺も出来るかも…』

と思って、急に別人のように頑張ったりします(我が子です 苦笑)。

で、子供は体が柔らかいので、頑張ってみたら結構なところまで実はいけた、なんてケースもありますね。

本当に硬いわけではなく、ちょっと痛いだけで簡単に諦めていたというパターン。競争心を煽ると、思っている以上に子供は頑張ります。

これと同じようなことが、現場で教えていると、結構気づくことがあります。

ひとりの子が難しいプレーを出来ると、急に皆が出来るようになったり、

上級生が元気なチームは、下級生も元気だったり、

チームにいいピッチャーがいると、周りの子も結構いいピッチングをするようになったり。。

まあ、大人のプレーは勉強にはなるけれど、『俺にも出来るかも!』という考えにはなりにくいのでしょうね。

その反対で、同級生や先輩などのやれることは、実現イメージがわきやすいので、自然とチャレンジ精神が湧き上がってくる…。

そんな印象デス。

そんなイメージの力を上手く利用して指導していけたら、なかなか面白い指導が出来そうだと思っています。

逆に、悪いイメージも、知らず知らずに刷り込まれていきますから、そこは注意しなければなりません。

上級生が挨拶しなければ、下の子は真似しますし、チンタラ練習していたら、それが当たり前と思ってすぐに真似します。

子は親の背中を見て育つ!

これもイメージの力。

最近、息子の行動が、若干キモイのは、完全に私の責任と思われます(^^)

良いイメージをたくさん持たせ、少しでもいいチームを作っていきたいなと思っています!

イメージ、恐るべしデス(^^)


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2012年11月16日金曜日

マツザキスポーツさんでスラッガーのグラブ購入!

このたび息子のグラブを新調しました。

これです。







スラッガー、まじカッコいいっす!
親父が大興奮(^^)


新調した理由は、

夏休みからずっと朝練を頑張ってきたご褒美…

と言うのは息子向けの建前でして、

実際は1年生から使用してきたグラブの型が酷くて、ボールを上手く捕れないことが理由です(^^;;

というわけで、ボーナスが出ることを前提に、車を2時間弱飛ばして、川越にあるマツザキスポーツさんを訪ねました。

なぜわざわざ川越まで行ったかと言うと、マツザキスポーツさんには、グラブの型を作ってくれる一流の職人さんがいるからです。

ちなみにこんな外観のお店。渋すぎでしょ。This is 川越デスね!




このお店、親子二代で営んでますが、親父さんも息子さんも熱い、熱い!このような方との出会いがあるから、死ぬまで野球を辞められないのデス。


さてその息子さんに、我が愚息がグラブの使い方や手入れ方法などをみっちり指導して頂きましたので、その一部をご紹介します。



まずグラブはこのように置くこと。


型を崩さないためデスね。


スローイングのときは、グラブを下の写真みたいに胸の前に引いてくること。


これもグラブの型を守るための配慮なんだとか。



愚息くん、まじめにお話を聞いてました(^^)




こんな感じで捕球指導もして頂きましたヨ。感謝です!






これは絶対やっちゃダメだそうです。僕はよくやってました(^^;;





この捕り方もダメ。


小指、薬指がはみ出てます。


正しくは、こんな感じで捕球すること!親指と小指がつくイメージですね。




手入れはオイルは塗り過ぎないこと。重くなりますから。レザロは使わない方がいい。グラブも元を正せばは動物の皮ですから、呼吸をしています。人のお肌と一緒で、必要以上に物質を塗ると逆効果なんですって。無駄にコーティングすると呼吸困難に…。からぶきで汚れを落とし、かさついてきた箇所に軽くオイルを塗る程度でOKだそうです。

あとカバンにグラブを入れっぱなしもダメです。風通しの良い日陰に保管しましょう。人間の赤ちゃんをカバンに入れっぱなしにしたら窒素しちゃいますヨネ。まして車に放置など論外です(^^;;


こんな感じで、何だかんだと、2時間くらい話こんでしまいました。今までチームの子たちにも、全然グラブの指導をしてこなかったので、今後もマツザキさんからひとつひとつ学んで、もう少しマシな指導をできるよう頑張りたいと思います。


サイコーのお店をご紹介してくれたN先生、感謝です!そして親父さん、息子さん、本当にありがとうございました。

是非、みなさまもマツザキスポーツさんへ足を運んでみてください!

オススメ度 ★★★★★


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2012年10月12日金曜日

あえて「根性ノック」をやる意味

今日は少し危険な領域に踏み込んだ、際どい話をしたいと思います。

最近私がたまにやる『根性ノック』についてです。

どんなノックかと言うと、

『声が聞こえねーよ!』
『そんなんじゃ、試合に使えねーぞ』
『ヤル気あんのか!』

などと荒っぽい言葉を浴びせながら、右へ左へと雨あられなノックを浴びせるものです。

私は中途半端は嫌いなので、やる時は徹底的にやります。たぶん子供にしたら、超怖いノックなハズです(^^;;

この練習は、

子供の中に眠る野生な気持ちを引き出すこと、そして徹底的に追い込むことで『何くそ!』という牙を剥かせることが目的です。

私も学生時代に経験し、ある側面では大いに効果を実感しました。また依然として、このような指導スタイルで成果を出されている方もいらっしゃるため、安直に否定することは理が通らないとも思います。

ただし、

このノックをやった結果、失敗を恐れるようになったり、下を向きモチベーションがダウンしてしまったら指導者失格、完全に本末転倒です。そのくらいの覚悟を持って、かなり神経質になりながら取り組んでいます。

なぜこんな荒治療に挑戦しているかと言うと、

本当は声がデカイのに静かな子。
球際で簡単に諦めてしまう子。
痛いから網で捕る子。
エラーを恐れ下がって捕る子

こんなもう一歩を超えらず、殻を破れずにいる子供たちの心の中に、いわゆる『単なる甘え』の気持ちが垣間見えるからです。確かに経験値が少ない子供には難しいことばかりですが、出来るはずなのに、『恐れて出来ない』というタイプの子がいることも事実だと思います。

その甘えを、『追い込む(背中を押してあげる)』ことで徹底的に払拭し、結果として今まで本人も気づかなかった自分の中に眠っていた野生を引き出してやりたい。

そんな考えです。

当然にメリット、デメリットがあるとは思いますが、このノックのお陰で、今まで聞いたことも無いデカイ声を出せるようになった子や、見た事も無い積極的なプレーを出来るようになった子がいます。

そして、今までやったこともないようなプレーがひとたび出来ると、それが自信となるのか、次からは言われなくても自分からやるようになったりするから驚きです。勿論、全てがそんな単純ではありません。成功事例の方が少ないかもしれません。でもそんな変化を感じることがあることは事実です。

ただこの練習、やり方を一歩間違うと非常に危険だとも感じています。

まず大前提は、やるからには絶対に達成感を感じさせて終わる必要があるということ。

良く頑張ったな!
上手くなったぞ!
いい声出てたぜ!

お世辞じゃなく、本人もそう思えるような終わり方をして、尚且つ頑張った姿勢を認めてあげる。気持ち良く終わる必要があると思うんです。

罵声を浴びせ、ダメ出しだけして、失敗体験をとことん植え付けて、反省だけさせて終わるのは、指導者の単なる自己満足で最悪だと私は思っています。厳しいと言われる指導者の中には、自分の理想通りに動かない子供たちに苛立ち、その怒りを子供にぶつけている方もいらっしゃいますが、それでは子供がどんどん下手になる一方ではないでしょうか?自分のストレスに起因して怒るのではなく、子供のために意図的に怒れる指導者にならなくてはならないと私は思います。

それからもうひとつ、

本人が努力して上手くなりたいと思っているかどうか?これも大切な条件かと思います。

低学年の子は、単に楽しいから野球をやっている子、親に言われるがままに何となくグランドに来ている子、いろんな子がいます。まあ、グランドに遊びに来ている感覚ですね。

そんな子に根性ノックを浴びせたら、野球の楽しさを知る前に、野球が嫌になっちゃいます。

逆に、

負けて悔しい!
ライバルより上手くなりたい!

みたいな気持ちが芽生えてきたら、だったら厳しい練習は必要だぜ!という理屈が通じると思うんです。

相手を選ばず、闇雲に厳しさを振りかざしたら逆効果です。あくまで効果があるからやるだけであって、根性ノックをやることありきではダメだと思います。

最後にもうひとつ。

絶対にデカイ声を出させること。これはすごーく重要なコツだと思ってます。

これもありがちなのですが、コーチに怒られて、暗い顔して下向いてノックを受け続けているパターン。あれは一番見ていて悲しくなります。

僕は超デカイ声を出してボールを呼ばないと、絶対にノックを打ちません。何度でも、デカイ声が出るまで声を出させます。

デカイ声でボールを呼ぶと、結構思い切りの良いプレーが出来たり、不思議とやらされ感が薄れてきて、場の雰囲気がポジティブになったりするんです。

『ノッカー、もういっちょ来いや!』くらいの気迫を引き出せて始めて、根性ノックは意味をなすもの。

そのためには、『さー来い!』とまずは超デカイ声でボールを呼ばさせることが第一歩と思います。


まとめ
厳しくノックをやること自体が目的になっているチームは多いのではないでしょうか?そのようなチームの指導者は、野球とはそういうものだ!昔からそうだ!それが嫌なら辞めろ!厳しくなければ勝てない!程度のお考えなんだろうなと私は思ってしまいます。それ自体が目的ではなく、それはあくまでひとつの手段に過ぎないというのが私の考えです。

また根性ノックはあくまでメンタル的な要素を意識した練習であって、技術を向上させるための練習は、平常心でいろいろと工夫しながらやる練習だとも思います。無論、エラーをしても決して怒ってはならないと思います。

根性ノックは、その子の野生を引き出す効果はあるかもしれませんが、やり過ぎれば、モノを考える行為を停止させてしまうリスクもあります。受け身でモノを考えない選手を増産することは全く本意ではありません。

相手やタイミングを選び、その練習の目的や効果を見定めたうえで、手段は選択すべき、というのが私の現時点での結論です。

もしかしたら邪道?小学生にそこまでやらせる?と疑問を抱きながら、引き続き根性ノックの効果を現場検証して参りたいと思います。



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2012年9月25日火曜日

指導者が子供の立場に立つ方法

学童野球のコーチを始めた時に、先輩コーチからこんな事を言われました。

『野球経験者が、必ずしも良いコーチとは限らない…。』

『むしろ未経験者の方が、出来ない子の気持ちが分かるので、いい指導者になることが多い。』

なるほどー。
一理ありますね。

このお言葉、グサリと刺さりましたので、それ以来、肝に命じるように心掛けています。

ということで、

『経験者コーチが子供の立場に立つ方法』

編み出しました!

ズバリ、

右利きは左で!
左利きは右で!

練習をやってみよう(^^)
です。

もしかすると、バッティングくらいなら逆でもボチボチ出来るかもしれませんネ。

ではゴロ捕球は?
ショーバンは捕れますか?
それを捕球して、ステップ踏んで上手く投げられますか?
左利きの人は、右で二遊間ゲッツーのステップを踏めますか?
フライを後ろから入って、素早くカットマンまで投げれますか?

などなど。

逆でやると結構難しいです。

子供はこんな状態で、ゼロから野球を学んでるんだな、ということがわかります。

例えば、

普段自分が子供に教えているアドバイスに従って練習をしてみてください。

直ぐに上手くなったら、それは素晴らしいアドバイスですが、そんな簡単なもんじゃありません。アドバイスなんて所詮はその程度、と理解すべきです\(//∇//)\

もし、『てめー、何回同じこと言われてんだ、馬鹿野郎!』みたいな暴言を吐いてらっしゃる方は、

その暴言がいかに理不尽なものかを身を持って理解出来るハズです(^^)

例えば、

子供たちに混ざってノックを受けてみましょう。ノッカーは子供と同じようにアドバイスや指導をしてやって下さい。時に罵声も浴びせちゃえ(^^)

子供はこんな気持ちで俺のノックを受けてるんだ〜、と分かるかもしれません。


以上、経験者の皆様へのお勧め練習でした(^^)

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2012年9月19日水曜日

野球肘検診

みなさまは野球肘検診ってご存知ですか?

本日、野球肘検診の普及活動にご尽力されている東京厚生年金病院の柏口先生に、二小クラブの子供たちの定期検診をしていただきましたので、恐縮ながら野球肘検診について触れさせて頂きたいと思います。

野球肘検診とは?

9〜12歳くらいの小学生を対象とした肘の検査です。過去のデータから、痛みなどの自覚症状がなくても潜在的に肘の障害を抱えている子が2〜3%ほど存在していることが分かっており、早期発見することで手術をせずに治癒させることを目的としています。半年に一度検診することが理想的とのことです。

そこまでする必要あるの?

小中学生が肘痛を訴えた場合、一般的には投球を控え、痛みが無くなれば、様子を見ながら投球を再開させることが多いかと思います。

肘の内側の痛みであれば、この方法で良い場合もあるようですが、外側の痛みは症状が顕在化してからでは手遅れになるケースがあります。離断性骨軟骨炎です。

離断性骨軟骨炎を手術なしで治すためには、残念ながら野球肘検診による定期チェックで早期発見するしか方法がありません。ゆえに「そこまでやる必要がある」のだと考えます。


離断性骨軟骨炎とは?
野球肘の癌と言われています。発症の初期は痛みが無く、痛みが出てからでは癌と同じで手遅れ。手術がマストとなります。その手術も完治させることは難しく、基本的に壊れた関節は元通りには治りません。

一方もし初期段階で気付けば90%は保存的に完治するようです。13歳くらいで上腕骨小頭の骨化が完了すると離断性骨軟骨炎が発症することはなく、あくまで骨が大人になっていない少年期特有の症状のようです。いわゆる関節ネズミと呼ばれるものが、この症状に当たります。


自分の経験
高3春の関東一高戦、先発マウンドに立った私でしたが、序盤で突如肘に激痛が走りました。関節ネズミが肘に挟まり、肘が完全にロックしてしまったのです。その試合は痛みを隠して投げ続けましたが、寮に帰ると顔も洗えない、飯も食えないという始末。結局夏の大会まではノースローで病院巡り、夏の大会は痛み止めの世話になりながら満身創痍の登板でしたが、最後の試合は大事をとって下級生を先発させ、結局敗戦してしまいました。凄いメンバーが揃っていましたが、私が原因で甲子園の夢が絶たれたと思っています。勿論、どこの大学からもお声は掛かりませんでした。ちなみに高1の5月から高2の夏までの間、肘痛が原因でノースローでしたので、私が高校時代に全力投球したのは、実質数ヶ月間しかありません。肘だけが原因ではありませんが、子供の頃からの夢であった甲子園やプロ野球選手には、程遠い高校生活だったと思います。

あるべき学童指導とは?

私が小中時代に貰った多数のメダルは一体何だったのでしょう?長身左腕で連戦連投、手前味噌ですがそれなりに活躍もさせて頂きました。でも結末は上述の通りです。こんな事例は、世の中に腐るほどあるのではないでしょうか?

学童野球が最後の野球だと決めているならば、多少の無理も許容かもしれません。でもその判断すら、どこまで合理性があるかも分かりませんし、実態は目先の勝ちたいという気持ちだけで大人も子供も一生懸命なだけ。

勿論、勝負事ですから、子供たちにはやるからには優勝を目指させるべきです。そのプロセスから得るものは図り知れませんし、勝つ喜びも、負けた悔しさも、味合わせてあげたいとも思うからです。

でもそのための手段が、無知からくる過剰な連投や投げ込みであり、その結末が私のような球児の量産だとすれば、そんな本末転倒なことは無いと思います。みんな同じだからとか、昔からそうだからなどは理由にならない。勝ちには拘るけど、故障もさせない、そんな指導を私は目指したいと思います。


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2012年8月31日金曜日

子供にたくさんご飯を食べさせる方法

お子さんがご飯をあまり食べなくて、お困りの親御さんって結構多いですよね。

我が家は、長女と末娘の食欲は半端ないんですが、肝心の息子(小3)がイマイチ食わないんです…。お前が一番食えよ!と正直イライラします(^^)

さあ、どうしたものか…

以前に女子柔道ジャパンの栄養士さんに、息子の食事について相談したことがあります。

先生曰く、

『いかに腹をすかせた状態で食卓に座らせてあげるか?』

が大事だとのこと。

具体的には、食事前のお菓子やジュースは、たとえ少量であっても極力避けて欲しいと。

糖分を摂ると血糖値が上がり、満腹中枢が麻痺しますので、ちょっとお菓子を食べただけでも、ご飯が食べられなくなることもあるようです。ジュースも糖分の塊ですから同じですね。

あとは規則正しい生活と適度な運動。昔から言われている当たり前のことだけど、今はそれが簡単じゃない時代なので、親が余程しっかり意識して導いてあげないといけないと思います。

ちなみに中学生は毎食茶碗2杯、高校生は3杯が目安だそうです。そのくらいは最低食べないと、必要なエネルギーが確保出来ないようです。もちろんそれ以外に、おかずもバランス良くです(^^)

ただ小学生のうちは、栄養バランスもさることながら、来るべき中高時代へ向け、少しずつ食べられる量を増やしてあげることの方が大事かもと。

なるほどねー。

腹減った〜!
飯まだ〜?

と息子が騒ぐように、なんとかもっていってあげたいものです。

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2012年8月14日火曜日

夏休みの読書感想文

夏休みの宿題と言えば、

読書感想文ですよね!

我が子がどんな本を選ぶのか?ちょっと興味があるところですが、

小3の我が子が図書館で借りてきた本は、、、

『イチロー』

でした。




ちょっと古いけど、

ありですね(^^)

自分も小学生のときに、衣笠さんの『限りなき挑戦』という本の感想文を書いた記憶があります。それ以来、野球選手の本にハマってしまい、いまだにその病気が治らず困ってます 笑。

息子がイチロー選手の生き様から何を感じたか、感想が大いに楽しみですが、感想文を読む前に、父ちゃんもざっと中身に目を通してみました。

んー、我が子には言葉が難しいかも(^^;;

少しフォローが必要かな〜。

まあ、それはさておき、この本は沢山の野球少年に読んで欲しいなと思いました。いい本でした。

一番感銘を受けたのは、

目標を定め、それに向けて努力することが好き!というイチロー選手の言葉。

僕は子供の頃に、『プロになりたければ、人の3倍は練習しなければならない』という義務感で練習してましたが、イチロー選手は上手くなりたいし、プロになりたいから、練習が楽しくて仕方ない、という少年だったようです。

努力して、結果を出して、その充実感を楽しむことがスポーツの醍醐味だと思うので、そんなマインドをこの本を通じ、我が子も少しは感じてくれたら嬉しいな。

野球少年に限らず、小学生の子供たちには、お勧めの一冊です(^^)

以上、お父さんの感想文おしまい!



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2012年7月31日火曜日

夏休みのすぶりノート

夏休みに入り1週間が経ちました。

二小クラブでは、夏休み期間を利用して、子供たちにひとまわり成長して欲しいと思い、期間限定企画として『すぶりノート』なるものを作ってみました〜(^^) 3年生以上が対象です。


これです!





どんなものかと言うと、子供たちが毎日の素振りの本数を記録して、週末に私なりがチェックするといった簡単なものなのですが、継続出来るようにちょっとした工夫を施してあります。


1ページ目(目標設定シート)





まずは秋の大会でどんなバッティングをしたいかという目標を記入します(下段)。ホームランを打つ、全試合ヒットを打つなどの類です(大目標)。目標は出来るだけ具体的な方が望ましいです。


次にその目標を達成するために、夏休み期間(5週)でトータル何スイングするかという数値目標を立てます(中目標)

最後に、いつ素振りをするのか(朝飯の前とか)、雨や風邪、旅行の日はどうするのか?などの行動目標を記入します(小目標)

目標を細分化することで、子供たちに実現イメージを持たせ、ヤル気を引き出すことが1ページ目の狙いです。



2〜6ページ目(記録シート)




2ページ目以降は、1週間1ページで、毎日のスイング数を記録するページです。単に本数を記録をするだけではなく、『すすんでやった』『工夫してやった』などのチェック項目も設け、出来たら○、出来なければ×を記入します。

ここでのポイントは、夏休みトータルのスイング目標を考慮し、今週のスイング目標数を設定することです。仮に忙しくて出来ない日があったとしても、1週間の別の日でリカバリーすることで、週の目標は必達を目指します。また翌週は忙しそうだなと思ったら、今週の目標は多めに張るなどの調整も必要です。

毎日、保護者にサインを貰い、モチベーション維持に協力いただいてます。

1週間の総括コメント欄に今週工夫したことを書かせ、それに対し、監督コーチからメッセージを添えて返却する流れになります。1クールが1週間の作りになっている点も継続の観点では重要なポイントです(^^)

最終ページはまとめ、振り返りのページです。





で、一昨日1クール目が終了し、みんなのノートを見させて貰いましたが、かなり面白かったですよ。


目標がチャレンジング過ぎる子、目標が低すぎる子。

完璧にやり遂げた子、3日坊主の子。

数がやたら多い子、少ない子。

すすんでやれた子、やれない子。

性格が出ますね〜。

当初に確認したときは、半分くらいの子が素振りはやっていませんでしたので、中身はさておき、まずは前向きに取り組もうという意欲を引き出せたことは成果かなと思っています。

あとは個別にピンポイントアドバイス。例えば3日坊主だった子は、夕方にやることにしたけど時間が無い日があったと言っていたので、朝のラジオ体操の後にやってみたら?と提案。そんなもんは自分で考えろ!と言いたくなりますが、この子にそれは逆効果と判断し、まずはやれた実績を1日でも多く積ませることを優先。

数が多過ぎる子には、その意気込みを高く評価したうえで、投手をイメージしたイメージ素振りのやり方をレクチャー。おそらく内容度外視で、人より多く振ることだけが目的になっている可能性があります。

振った後にぐらつく子には、スイングした後に2秒止まる練習を次週の課題として与えてみました。

工夫したことのコメント欄の記述は、総じては抽象的で、大人から見れば工夫に値しないことばかりでしたね。

次回は、そのあたりを本人たちにもう少し考えさせてみたいところです。

この取り組みを通じ、達成感を感じさせてあげたいのと同時に、PDCAサイクルの回し方(目標管理手法)を実体験をもって学ばせてあげたいとの狙いがあります。これは野球に限らず、全てに通じる大切なスキルですからね。

一方で、本当に秋の大会で結果に繋がるかは、数の問題だけではありませんので、我々スタッフ側はその点はドライに捉えたうえで、別の策は講じていく必要はあるとも思っています。

まあ、はじめての試みで、どうなるのか予想できませんが、とりあえず私も5週間は頑張ってみます(^^)

次週の素振りノートが待ち遠しいです!


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2012年7月12日木曜日

野球人口の裾野を広げるために(後編)

お久しぶりです(^^)

最近仕事が忙しいドM監督の松下です。忙しさを理由にブログの更新をサボっておりました〜!

思えばその昔、社会人の現役プレーヤーの時は、残業で深夜帰宅の時こそ素振りをする、飲んで帰った時こそ走る、みたいなドMっぷりを楽しんでいました(^^;;

やっぱ、野球人たるもの、基本はドMでなければならぬ!

そんなわけで、今夜も深夜2時のハイテンションブログ、行かせていただきま〜す。

さて今回のテーマは、

前回のつづきで、野球界の裾野を広げる方法を考えよう!です。

ん〜、真面目に考えましたよ!

ズバリ、

僕はプレスクールを作りたい(^^)

プレスクールとは、

学童野球チームに入る前段階のお子さん、すなわち幼稚園生や低学年向けのライト感覚な野球教室。

ざっとこんなイメージです。

活動
週1、または隔週で2時間程度

対象者
幼稚園生から小2くらい迄

目的
野球に親しむ、楽しむ

服装
自由(半袖、短パンとか)

費用
保険代と実費のみ

内容
Tボールゲームを中心とした遊び

礼儀とか、挨拶とか、人間教育とかはうたわず、あくまでレクリエーションです。

どうっすかね?

何でこんなことを考えているかと言うと、

我がチームは、1年生2名、2年生4名が在籍しているんですが、もっと沢山の子と一緒に野球がやりたいんです。

でも全然入ってきてくれない…

なぜなんでしょう?

「他チームも同じだよ!」
「まだ1〜2年生には野球チームは早いんじゃないの?」
「練習時間、長いんでしょ」
「野球って厳しいんでしょ」

こんな声が聞こえてきます。

確かにおっしゃる通り。

じゃあ、3〜4年生になればガンガン入ってくるかと言えば、その頃にはみんなサッカーチームに入ってしまっていて、結局全然人数が増えないんです。結果的に6年生になっても1学年で9名揃わない…

さみしいでしょ。

100歩譲って、チームに入らなくても、野球やって遊んでくれていればまだOKなんだけど、そうも見えないわけで。

極論すると、野球人口が学年に2人かよ!みたいな感じなんですよね。昔と違い、今はチームに入らなければ野球はやらない時代ですよ。これ、ヤバくないですか?

原因は環境の変化でしょうが、

環境が変化しているのに、我々サイドは昔とあまり変わらない運営をしているもんだから、子供が集まらないのは必然だと思うんです。

だからプレスクールを作りたい。

先日、サッカーの幼稚園生向けのスクールを見学してきましたが、えらい賑わってましたね。幼稚園生のサッカーは、もはや当たり前の文化になってますね。

野球は取り残されてるぞー。
歯止めかけなきゃ。

場所とスタッフが課題です。

他の学童チームのスタッフとタッグを組んでやってもいいと思ってます。

皆さん、知恵を貸してください(^^)

必ず実現します!

では、お休みなさい(( _ _ ))..zzzZZ

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2012年6月16日土曜日

野球人口の裾野を広げるために(前編)

僕が子供の頃は、クラスのほとんどの子が野球をやっていて、野球が上手いヤツがヒーローでした。

千葉市の幕張の小学校でしたが、1学年6クラスで、その子たちが町内別に5チームに分散して競いあっていましたね。

中学にあがる時には、上手い子は野球部へ進み、下手な子は坊主が嫌だからとか言って、他の部活に流れていきました(^^)高校、大学、社会人、プロと、基本的には同じで、下手なヤツが徐々に淘汰され、上手いヤツが生き残っていく世界。だからプロ野球選手は、日本の男子全員から尊敬される存在であり、バカみたいに給料が良くても仕方ない(負けを認める)と思ったり(^^)

ちょっと極論ですが(^^)
まあ、お許しを。

そして、あれから30年くらいの時が流れました。今は昔と全然状況が異なります。

小学校は1学年2〜3クラス程度、1クラスあたりの男子は15人前後なんてことはザラ?そして、一番驚いたのはクラスで野球をやっている子は数名(いない場合もある)で、大多数の男子はサッカーチームに所属しているんです。

自分もサッカーは好きですし、敵対視するつもりはないんだけど、野球人の端くれとして、この状況をとても残念に思うわけです。

当然に運動会でも野球の子は昔ほど目立ちません。クラスのヒーローもサッカー部?そこまでは知りませんが、そうなってもおかしくはないですよね。

なぜ、こんな状況になってしまったのでしょう?
この状況を指をくわえて見ているだけでいいのでしょうか?
私なりちょっと考察してみたいと思います。

まずは原因分析から。

【環境要因】
野球以外の娯楽がいっぱいある
野球中継が減った
親父が残業で野球中継を見なくなった
ボール遊び禁止の公園が多い
空き地も少ない
壁当てできる壁も少ない
習い事、塾などで放課後に遊べない
野球アニメが不調
サッカー人気

【競技特性】
投げる、打つ、捕るは難易度高い
待ち時間が長く退屈
ルールが難しい
道具代が高い

【学童チームの問題】
練習が長い(土日祝終日)
監督、コーチがいつも怒っていて怖い
保護者の負担が大きい

ざっとこんな感じでしょうか?

今も昔も子供は運動が好きだし、親御さんも子供にスポーツをやらせたいと思ってますね。

そんな中、「子供にやらせるなら野球かな、サッカーかな」みたいな話にはなるんだけど、サッカーは野球に比べて取っ付き易いし、練習も短いし、コスト的にもお手軽。最近は幼稚園生
のチームも多いので、幼稚園からやっている仲のいいお友達に誘われたり。アニメのイナズマイレブンの影響もあるかな。野球は腹の出た偉そうなおっちゃんがグランドで威張ってるけど、サッカーはイケ面のコーチが笑顔で指導してくれるから、ママさんのハートをわしづかみ、これが一番だったり(スイマセン、かなり偏見 笑)。

とまあ、テキトーなことを書いてしまいましたが、こんな側面もきっとあると思っています。そして、世の中の環境がこのように昔とがらっと変わっているのに、いまだに昔ながら流儀に捉われ、変化していこうとしない野球指導者が多かったとしたら。。。僕はそれが一番怖いんです。



主観的な意見ばかりだと説得力ないので、もう少し客観的なお話を。

笹川スポーツ財団という団体が、「子供のスポーツライフデータ」という調査結果を公表しています。

こちらです↓
http://www.ssf.or.jp/research/info/article_120309_01.html

それによると、10代が過去1年間によく行ったスポーツでは、2005年、09年の調査でともに3位だった野球が15・3%で5位となり、初めてベスト3から陥落しています。サッカーは圧倒的1位で、年齢が下がれば下がるほど、サッカーと野球の差は大きくなっていきます。女子にもサッカーは人気があります。

統計データが全てではありませんが、私の肌感覚ともさほどズレが無いため、結構当たってるんじゃないかなと思ったりしています。

なんだかんだ言って、東京ドームには客が入っているし、甲子園は人気あるし、イチローも健在、、、野球が依然として花形スポーツであることに違いはありませんが、一方その底辺として野球界を支えている学童野球の現場にいる身としては、そんな楽観的なことを言ってられない現実を日々目の当たりにしているわけで。

野球、大丈夫か?
そろそろ、本当にやばいんじゃねーか?

我々学童の指導者は、健全な危機意識を持って、今自分たちが本当にやらなければいけないことを見極めていかなければならないと思うわけです。

またまた長くなってしまったので、今日はここらで一旦切ります。

次回は、野球界の未来のために、今僕達に出来ることは何かをちょっと考えてみたいと思います。

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2012年6月6日水曜日

走塁練習 1塁オーバーランゲーム

タッチアップゲーム、ハーフウェイゲームに続く第三弾として、

本日は「オーバーランゲーム」をご紹介します!

<準備>
・子供を2チームに分けます。
・1チームは打者走者、もう1チームは守備。
・守備はレフト、セカンド、ショート、ファーストにつかせます。

<やり方&ルール>
ノッカーがレフト線寄りにシングルヒットを打ち、打者走者は1塁へ走りつつオーバーラン。対する守備側は、レフトが捕球しバックセカンドへ送球します。

このときレフトがファンブルしたり、送球が微妙に逸れたスキをついて、打者走者はすかさず2塁を狙い、見事セーフになったら1点ゲット。アウトになったら1点マイナス。オーバーランし過ぎて1塁でアウトになってもマイナス1点とします。

走者が一巡したら攻守交代。


<効果>
・打者走者が守備側のスキをつく習慣を、無意識のうちに植付けることができる点。
・自分自身の最大オーバーランの大きさを自然と理解することができる点。


以前私が監督を務めていた社会人野球チームでも、似たような練習をやったことがあります。レフト線のシングルヒットを中途半端な形でバックセカンするレフトがたまにいたりするので、その隙をついて一気に2塁進塁を狙う練習ですネ。

小学生のうちから、こんな走塁が出来たら格好良過ぎます!

が、たぶんやらせればちゃんと出来るようになる思います。

低学年の子だとレフトがポロポロやるので結構点が入りますよ。
最近ほとんどやってなかったので、またやりたいと思います。



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2012年5月30日水曜日

指導スタイル論争(後編)

前回のブログで、『厳しい指導VS褒めて伸ばす指導』という指導スタイル論争について書きました。

有難いことにFacebookを中心に沢山のご意見を頂戴し、大変勉強になりましたし、自分自身の引き出しも増えたように思います。この場を借りて、メッセージを頂戴した皆様に御礼申し上げます。

さて本日はその続編!

前回、私の指導スタイルを考える上で、とても参考になる本に出会ったと書きましたが、

それはこの本です!





スポーツを通じて、自ら考え行動する子供を育てよう!

おー、まさにマイテーマとドンピシャで一致です(^^)

やらされてやる野球は楽しくないし、いずれ成長が頭打ちになるので、自ら進んで野球に取り組んでくれるように仕向けることが、私が学童の指導を始めて以来の一貫したテーマなんですが、それとドンピシャだなと。

ただこの本を読み、もっと踏み込んだ視点でその重要性を理解できた点と、野球に限らず日常生活において、沢山反省すべき点があることを教えていただいたことが、私にとって非常に有意義でした。

一番印象的だったのは、人間の脳の構造に関する記述部分です。

(ちょっとマニアックですが 笑)

人間には、ざっくり3つの脳があるみたいなんですが、

第1層 『脳幹』
生命の基本的な機能をコントロールする脳。血液を流す、排泄するなど、自動的、機械的な働きを司ります。

第2層 『大脳辺縁系』
喜怒哀楽を司る脳。哺乳類の多くには喜怒哀楽があるらしく、この脳が発達しています。我が家のワンちゃんも機嫌の良し悪しがありますネ。

第3層 『大脳新皮質』
脳幹による生命的な欲求や、大脳辺縁系で生じる情動を、暴走しないようにコントロールする脳。これは人間だけが発達している脳ミソ。

この第3の脳のおかげで、我々人間は「殴りかかりたい!」「盗みたい!」「いい女に襲いかかってしまいたい?」というような欲望に対し、冷静な判断、客観的な判断、知的な判断を総動員し、行動をコントロールしているんだとか。

最近の私は、どうやら大脳新皮質の機能が著しく低下しているようです(^^;;

まあ、それはさておき。

この第3の脳の中には『前頭連合野』という部分があり、この脳は物事を企画したり、創造したり、予測したり、相手を思いやったり、気遣ったり、共感したり、仲間との一体感を共有したりと、人としてすご〜く大切な部分を担っている脳みたいなんです。

ところが最近の子供たちは、この前頭連合野の発育があまりよろしくないと先生は指摘します。

ヤバイですよね。

前頭連合野が未発達だと、

キレたり、引きこもったり、大事なところで踏ん張れず逃げてしまったり。

人付き合いが苦手で友達や彼女が出来なかったり、上司に怒られ会社を休んでしまったり。

自制が効かないので、万引き、婦女暴行、殺人などの事件を起こしたり。

人間皆、紙一重のところで生きてるのかもしれませんが、そこで自制出来るのと出来ないのとでは大違いです。

そしてこの前頭連合野が未熟な原因こそ、

我々大人たちが作りあげた子供たちを取り巻く環境であり、我々大人たちの子供に対する接し方にあるんだと!

ちょっと分かる気がします。

要は過干渉過ぎなんです。

そもそも前頭連合野は、自分で考え行動することで鍛えられるのに、何でも親がやってあげちゃう。

結婚相談所主催の親向け懇親会とか?中身知りませんけど、あれはなしでしょ〜\(//∇//)\

昔はひとりっ子は少なかったし、世の中全体がもっとのんびりしてました。

今の子は、日常が何だかとてもせわしなく、常に結果を求められ、大人にいろんなことを詰め込まれ、いつも管理されているように思うし、

危険も多いから、そこらか子供を守るために、必要以上に大人が危険を取り除いてあげたり、

子供たちは自分で考えて行動するというよりは、与えられたことをやるのが当たり前になっている現状があるように思います。

昔の大人もガミガミうるさかったけど、子供たちは今より自由だったと思います。放課後は、子供だけの世界、子供だけの天国があり、あの時間が前頭連合野の最高の筋トレだったわけですが、今は塾、習い事が忙しく、仮に公園に集合してもベンチに座ってみんなでDSやってたり\(//∇//)\

かく言う我が家も、正直反省すべきことばかりです。世の中で当たり前のことを当たり前にやってきた感覚なんですが、今一度考え直さねばと思っているところです。

さて野球の指導スタイル論争に話を戻します。

こんな時代背景ですから、温室育ちでたくましさが無い子は確かに多いです。そんな我が子を嘆き、野球チームで根性を叩き直してくれと懇願される親御さんもいらっしゃいます。

でも前頭連合野の未発達な子供に、さらに追い討ちをかけてガミガミやったら、どんどん状況は悪化するように思うんです。

現にそのような指導を沢山見ていますが、ガミガミやればやるほど子供たちは元気も無くなり、自らの意思で動こうとしなくなります。やらされ感満載で、悪循環にしか見えません。前頭連合野がムキムキだった昔の子にはそのくらいの指導が丁度良かったんでしょうが、今の子にそれは逆効果では?もっと伸び伸びと、感性豊かに自由にやらせてあげた方が、子供たちの将来のためになるんじゃないかと。褒めれば、ヤル気物質というドーパミンが脳みそから分泌され、主体性を引き出し易くなると言います。野球を通じ、前頭連合野の発育を促進させてあげることが、今の時代の学童野球の大切な役割かもしれません。

目先の勝利にとらわれるが故、ついつい教え込むふしは自分にもありますが、本質を見失わずバランス良くやらねばならないと改めて感じた次第です。

まだまだ書きたいことはヤマほどありますが、今日はこのくらいで。

是非皆様のご意見をお聞かせ下さいo(^▽^)o

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2012年5月24日木曜日

指導スタイル論争!(前編)

野球の指導方法には、大きくふたつの流派があるように感じます。

ひとつは、楽しく野球をやろう!褒めて伸ばそう!という流派(便宜上、エンジョイ流派とします)。

この流派の指導者は勉強熱心な方が多く、最新のスポーツ心理学やコーチング技術を学び、科学的根拠に基づき指導に努めようとします。私もどちらかと言えば、いやかなりな感じでこのエンジョイ流派に属しています(^^) アマチュア球界を中心に、エンジョイ流派で成功している指導者は増えてきているように感じます。

もう一方は、日本の伝統的体育会スタイルを是とする厳しい流派(便宜上、スパルタ流派とします)。

この流派の指導者は、過去の成功モデル(甲子園の名将とか)を参考にしたり、自分が現役時代に受けてきた指導などをベースにご自身のスタイルを確立されているように感じています。ベテラン指導者の場合、自分自身の成功体験もあると思います。プロ野球では星野仙一監督みたいなこわ〜い監督さん(^^)

さてこれって、どちらが正しいのでしょうか?

これは指導の現場では永遠のテーマみたいなもので、両派譲らぬ議論が度々交わされます(^^;;

私はこの議論、いつも困るんですよね〜。

なぜなら、どちらの流派にも成功モデルが存在するためです。ここで言う成功とは、野球の結果のみならず、選手と指導者の絆なども含んで言ってます。厳しい指導は時代遅れ!古い!などとよく言われるわけですが、それで上手くやられている監督さんもいまだにいらっしゃるわけで、どうも腹落ちがしないんです。

私は困った挙句、成功している指導者はいずれも選手に対する並々ならぬ愛情に満ちていることが共通点だ!優しいとか厳しいとかは、表面的な方法論に過ぎない!と結論付けてきました。

逆に困った話ですが、

ただ甘いだけのエセエンジョイ指導者や、ただ厳しいだけのエセスパルタ指導者が存在していることも事実かと思います。

このような指導者は、自分が厳しく言えないから甘いとか、自分がイライラするから厳しいとか、極めて自己中心的な理由で指導スタイルが成立しているにも関わらず、それを正当化するうまい理由があったりするもんだから、エセも本物も、ごちゃまぜに同じ人種にカテゴライズされたりするわけ。これが議論をややこしくするんです。

というわけで、こんなマトリックスで簡単に整理してみました(^^)







3番、4番のボックスはダメ指導者で、1番と2番のボックスがいい指導者です(^^)

ここで再び疑問が湧きます。。

結局俺は1番、2番のどっちらの路線でいけばいいんだ??

ここ、すごく重要なポイント。

うちのチームの子が相手だったら1番の方が良さそう、でも自分が横浜高校みたいな強豪校の監督なら2番でもいいかも(^^)

いや自分のキャラを活かすなら、横浜高校でも1番がいいかも?

いやその時々の集まった選手たちの性格にもよるんじゃないかな?

いやいや、どっちとかじゃなくて、ミックスするのがベストなのでは?

などなど。

勝手な妄想、スイマセン(^^)

まとめると、ケースバイケースの判断が大事だし、一概にどちらが良いとも言えないし、どれが正解とも言えないから、やりながら模索せよ!ってことかなと。少なくとも、こうやっていろいろ悩んでいれば、何も考えてない人よりはましかな、、なんて思ったり。

と、ここまでが昨日までの私です。

ところが先ほど読んだ本。目からウロコでした!

自分のあるべきスタイルが少し見えた気がします!

そのお話は長くなりそうなので、次回にじっくり書かせていただきます(スイマセン)。

グダグダな文章、失礼しました。


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2012年5月23日水曜日

走塁練習 ハーフウェイゲーム

先週タッチアップゲームをやり手応えを感じたので、

この勢いで、今週末はハーフウェイゲームをやってみようと思います。対象は3〜4年生です。

ハーフウェイゲームとは?

ハーフウェイの大切さを自ら気づかせるための練習です!

やり方はこんな感じ。

1死2塁の場面設定で、レフトへマシンで浅めのフライを打ちあげ、走者にハーフウェイをさせます。もしレフトが落球したら、2塁ランナーは迷わずGO、捕球したらバックです。

3塁進塁で1点、本塁進塁は2点、アウトになったらマイナス1点などのルールを決め、2チームでバトル!

走者一巡で攻守交代ですね。

守備はレフト、サード、セカンドのみ守らせる簡易なやり方と、ライト以外は全員守らせる本格的なやり方があるかと思います。前者はサード、セカンドを大人にすれば、より難易度が低くポイントを絞った練習になりますし、後者の場合、センターをレフトのカバーに入らせ、万が一レフトが後逸したら、8ー6ー(3)ー2の本塁刺殺を狙わせれば難易度の高い総合的な練習になりますね。低学年ならば、ホームクロスプレイもあり得ます。

ランナーコーチャーもつけたら、更に密度が高い練習になるかな?

子供たちのレベルに応じて、練習の幅をコントロールすればよいと思います。

この練習の最大のポイントは、失敗した時にいちいち指導を入れず、どうすれば良かったかを自ら考えさせることでしょうか。

ハーフウェイが異様に小さい子、無駄にデカイ子、走者を気にして落球する子、いろんなケースが想定されますが、全て折り込み済みです(^^)

でもすぐには答えは与えません。

鈍感な子は気づかないかもしれませんが、センスの良い子ならきっと気づくと思います。なおかつ、バトル形式にすると、気づいた子が教えはじめたりするはず。このプロセスがとても大切だと思うんです。まずはその様子を観察し、タイミングをみて全員を集合させ、ポイントを整理してあげリトライさせるイメージですね。ミスした瞬間に、すかさずガミガミ言ったら、子供は考えなくなります。主体性の芽を摘むリスクは大きいと思うんです。

という仮説のもと、今週末、ちょいとチャレンジしてみま〜す(^^)

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2012年5月20日日曜日

走塁練習 タッチアップゲーム

今週土日、2日間続けて、タッチアップゲームという練習をやり、いい感じで盛り上がりましたのでご紹介させていただきます。

ルールは極めてシンプルです。

<やり方>
・まず子供たちを2チームに分けます。
・1チームはサードランナー、もう1チームは守備につきます。
・守備側は捕手1名、サード1名、残りはレフトに配置します。
・コーチがマシンでレフトフライを打ち上げ、サード中継&バックホームをします。
・ランナーはタッチアップ、順番待ちの子供たちは全員でコーチャーをやります。
・走者が一巡したら攻守交代。3イニング制で得点を競う戦いです!


これはとても分かり易い勝負なので、子供たちは夢中になりますね。
バックホームで刺したときなどは、ガッツポーズ&ハイタッチが自然と出ます。
マシンでフライを打てば、落下点が一定なので低学年の子でも捕球が可能。
案外バックホームでアウトを取れたのでびっくりしました。


この練習の副産物は、サードランナーが挟まれてランダウンプレーが生まれた点です。
キャッチャーが走者を3塁ベースに追い込み、サードで一発アウトを狙って欲しいのですが、1回も教えたことがないプレーなので当然に出来ません。そこで試しに教えてみました。

教えたポイントは、

①捕手が全力疾走で走者をサードへ追い込むこと
②捕球側(サード)は一歩前に踏み出しながら捕球してタッチすること

この2点だけです。

1回完璧な形で決まりましたね〜。ナイスプレーでした。
教えれば結構出来るのかもしれません。

子供、恐るべしです(笑)


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2012年5月7日月曜日

大会を通じて声の出し方を学びました!

昨日で春の大会(東支部大会と葛西大会)が一通り終了しました。

大会前は果たして試合になるのかなと非常に心配していたのですが、子供たちは1戦1戦目覚まし成長をしてくれましたね。最後は中々いいチームに仕上がったんじゃないかな。改めて子供の可能性って凄いなとビックリです。

さて写真は試合当日のホワイトボード。
(ちょっと見づらいっすね)

テーマはいつも通り『声』です(^^)

今大会も『声』をテーマにいろいろと取り組んでみました。


こんな日もあれば、






こんな日もありましたヨ。






褒め合おう、ハイタッチをしよう、事前確認の声を出そう!

事前確認というのは、アウトカウントやケースに応じて、「タッチアップあるよー」とか「盗塁ケアね」とか、そんな類いの声ですね。


単に声を出せ!と怒鳴る指導者が非常に多いんですが、子供たちを見ていると、どのタイミングでどんな言葉を発すれば良いかが分からないんですよね。


お笑いも野球の声も、ネタとタイミングが重要(^^)

だから私は、どんなネタ(言葉)をどんなタイミング(間?)で発すればいいかを練習させて、それから試合に臨んでみようかなと考えてみました。

もう少し具体例を。

例えば、

味方の投手が1球投げたら、『ナイスボール!』『球走ってるよ!』『OK!OK!』と声を掛けたり、

味方の打者が空振りをしたら、がっかりするのではなく『ナイススイング!』と褒めてみたり、

相手ランナーが盗塁をしたら、野手もベンチも全員で『走った!』と叫んだり、

味方のランナーが2塁にいたら、『ライナーバックね、三遊間抜けてからよ!』と声を掛けてみたり、

1死2塁の守りであれば、『キャッチャー盗塁あるよ、準備ね』『レフトカバー忘れるなよ』『サードも準備ね』なんて声があったり、

そんなことを、ベンチスタッフではなくて、選手同士が試合中に言いあえたら、何てステキなんだろうと(笑)。しかも低学年チームで。そのための練習方法って何か無いかな?なんて思い、ちょっと挑戦してみました。



さて試合に向けてやったこと。

ひとつは大島小松川公園という超巨大広場がある公園へ行って声だけの練習をやりました。発声練習、打席に入る際のあいさつ、円陣での声出しなど割とシンプルなものと、ケースに応じた言葉掛けの練習などの応用的なものまで。我がCチームでは大会前の恒例練習になりつつあります。本当は葛西臨海公園の砂浜で東京湾に向かって叫びたいところなんですが、今回も時間の都合でお預け。。(笑)

あとはグランドでケースノックを通じた声練も結構やりました。ケースに応じた言葉の選択や言葉を発するタイミングって、低学年の子にはかなり難易度の高い技術ですよね。正直、高学年でも中々徹底出来ているチームは少ないと感じています。でも上手く身につけさせる方法はないものかと試行錯誤。

この練習で私が一番心掛けたことは、シチュエーションをある程度絞ることと、必ず「出来て」終わらせることです。

私もよくやってしまうんですが、ランダムにケースノックをやり、「出来てないこと」を見付けては指摘し、それをもって指導完了としてしまう方法。これだと反復機会も乏しいですし、成功体験も中々積めないものですから、定着しづらいんですよね。ケース限定、反復、出来て終わる、、、これは結構重要なポイントだと感じています。

そしてメニューが終わったら、『いや〜、素晴らしい声が出るようになったね!』『でも、試合で同じ声を出すのは結構難しいぜ!』『チャレンジしてみない?』などと言葉掛けして、チャレンジ意欲を引き出すように努めました。


そしていざ本番。。。

試合前にも先ほど同様に、『試合でやるのは難しいぞ。練習の成果を試してみようぜ?』と言ってまずはテーマ設定。練習である程度の自信はつけてますから、子供たちは前向きな気持ちで受け止めてくれました。

試合中のポイントは、出来てない子を叱るのではなく、出来ている子を出来るだけ褒めることでしょうか。そうすると、なぜか出来てない子も、負けたくないと思って頑張るんですよね。出来ない→叱られる→仕方ないからやる→でも持続しない、なんて流れはよくあるパターンだと思いませんか?これだと定着しないと思うので、自らもっと声を出そうと思うように仕向けたいなと。

でも大抵は3イニング目くらいから、集中力が途切れ始めます。まして大量失点するとなおさらに。。。

そんな時にどう声をかけるかが勝負の分かれ目ですね。私は『負けている時こそ、声が出るチームは格好いいな〜』『そんなチームを目指そうぜ』『ここで頑張れば逆転あるよ。頑張ってみない?』なんて言って、頑張っている子がいれば見逃さずに褒めるようにしました。

かつては、失点すると意気消沈していた子供たちが、最後まで諦めずに頑張ろうとしてくれている姿を見て、いや〜、成長したなあと、とても嬉しく感じましたね。たかが声、されど声です。声の出し方を覚えるだけで、全く別のチームと思うくらい、プレーにも好影響があり、改めて『声は勝つために必要な技術』『練習すれば必ず高めるられる技術』なんだなと実感しました。

もちろん、まだまだレベルは低いんですが、この雰囲気を忘れないように、もっともっと練習を繰り返していけば、素晴らしいチームを作れるんじゃないかなと手応えを感じました。

あとは声だけではなく、やはりベースとなる技術面やフィジカル面の底上げをしっかりやらなきゃなとも思っています。

次なるステージへ向け、課題と計画を明確にして、ステップアップを目指したいと思います。

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2012年5月2日水曜日

中継プレーが決まったぞ!

先日の低学年大会は、ブロック最強チームに1対16で大敗してしましました(涙)。
ただチームとしては、非常に収穫を得た嬉しい1戦だったんです。

それは何かと言うと、この試合に向けて練習してきた中継プレーが見事に決まり、何とバックサード(レフト→ショート→サード)でアウトを取ったんです。

そもそもは、相手チームはスタメンが全員4年生で、うちは3年生がスタメンに5人もいるチーム。数少ない4年生も実力的には相手チームに若干見劣りする状況下で、戦前よりワンサイドゲームはある程度想定はしていました。

したがって、外野を長打で抜かれることを前提とし(子供にそこまでは言いませんが)、「勝敗も大事だけど、とにかく中継プレーをしっかりやってみようぜ!」と子供たちに伝え、じっくり時間を取って練習をしてみました。

大敗して凹んで終わるよりは、何かひとつでも達成感を味合わせて終わりたいなと。

転んでもタダでは起き上がらない作戦です(笑)


この試合へ向けて練習でやったことは以下の2点のみ。


①フォーメーションを学ぼう
まずはケースに応じた各自の基本的な動き方をホワイトボードと実践でレクチャーしました。低学年の子は、そもそも動き方が分かりませんからね。座学と実践の合わせ技の方が定着が早いかなと考え両方やってみました。

②声を回そう
バックサード、バックセカン、バックホームなどの声を全員で出す練習を繰り返しました。例えば、左中間を抜かれたときにライトやファーストの子がちゃんと声出せているか?そのような事を実践練習を繰り返しやりながら教えていきました。出来なかった時は、それを気づかせるために指摘はしますが、むしろちゃんと出来たときを見逃さずにしっかり褒めることを特に重視しました。うちのチームは1塁の女の子が非常に元気があり頼りになるので、「◯◯ちゃん、頼むね!」などと期待を伝え、期待に応えてくれたときは「さすがだね、次も頼むよ」などと声掛けをするようにしました。声リーダーがひとりいると、随分と雰囲気が変わりますからね。

おかげさまで、即席感は満点ではありながら、ぼちぼち練習では中継が決まるようになり、子供たちには「これを本番で決められるかな〜、頑張ってみようぜ!」などと伝えておきました。


そしていざ本番。

予想どおり、いつもに比べ外野にボールが飛んでいきます(涙)。ただあらかじめ意識付けをしていたお陰で、普通だったら長打を打たれてショックを受けるんでしょうが、この日は「お、練習と同じ球がきたぞ!」「よっしゃ、練習の成果を本番で試すぞ!」という雰囲気があったように思うのは監督の自己満足かな(笑)

でもみんな結構ちゃんと動いていたし、バックサードで刺したプレーは、バックホーム体制からの「バックサード!」への切り替えでしたので、確実に周りの子たちの指示の声がなければ、アウトは取れなかったプレーだと思うんです。ナイスプレーでした。

あとはこれを継続できるかですね。

本番で中継の大切は実感してくれたと思うので、今後の練習にも熱が入るんじゃないかな。やっぱり実戦での成功体験って重要ですよね。

ちなみに1対16にも関わらず、子供たちは最後まで一生懸命戦ってくれました。声だけは相手よりも出ていたんじゃないかな。「勝っても負けても、常に全力でプレーできるチームは格好いいと思う」「そんなチームを目指そうぜ」、「今日はみんなそれが出来てたよ」、子供たちにはそんなメッセージを最後のミーティングで伝えました。






 



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2012年4月13日金曜日

鬼ごっこ(^^)

鬼ごっこ

子供って、なぜだかよく分かりませんが、異様にオニゴ(鬼ごっこ)が好きですよね。

練習の昼休みとか、ちょっと目を話すと、自然発生的にオニゴが始まってます(^^)

生真面目なコーチなんかは、いい加減にしろ!みたく怒るのかもしれませんが、私は『どんどんやれ派』です!

見ていると、これがまた面白い。鬼ばかりやりたがる子、鬼を絶対やりたがらない子。性格がもろに出ますネ。怖がりな子は、大抵鬼派です。

トラブルもしばしば発生します。そんな時の子供の様子も、私はじーっと見ちゃいます。単なるワガママな子、仕切ってルールを決めようとする子、何も言わない子など。ここは子供だけの世界に任せておこう、社会性をまさに身につけている瞬間だからネ、なんて思いながら静観してます。

フィジカルの面からも、相当な効果が期待出来そうです。なんせ、四方八方から鬼が攻めてきますからね、その影を察知し(空間認識力の開発)、鬼に追われれば巧みなステップワークで敵をまき(アジリティートレーニング)、最後は直線距離のガチな追いかけっこ勝負(筋持久力系ミドルパワーラン)。しかも信じられない集中力と見たことも無いような全力疾走で(^^)

これほどまでに計算され尽くしたフィジカルメニューは、ちょっと見たことが無いですねo(^▽^)o

そんな子供たちの様子を見ながら、ふと思うことは、最近は放課後に子供同士で気軽に遊べる環境が少ないので、せめて土日の二小クラブの活動の中で、創造性豊かに、自由に遊べる場があってもいいんじゃないかなと。野球チームですから、第一義は野球を教えることですが、広義で子供の健全な成長に寄与することが目的であれば、そんな自由で遊び心がある時間もあっていいんじゃないかと。チームワークも醸成されているように感じます。

そんなわけで、引き続き、オニゴを推奨して参りたいと思います。

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2012年3月30日金曜日

根性を育てる!

最近は根性のない子が多い?

根性がないって、具体的にどういうことですかね。

辛いことからすぐ逃げる。
ダメだと思うとすぐ諦める。
努力しない。
ガッツがない。

こんな感じですかね?

うちの子、根性ないんで、根性を叩きなおしてください!

親御さんからよく言われます(^^)

そんな親御さんが僕に求めている手法は、ガツンと叱る、ノックの嵐を浴びせる、半泣きになるくらい追い込み歯を食いしばって耐える経験をさせてあげる、すなわち忍耐力の育成です。

対象は野球を始めたばかりの低学年のチビちゃんたち。

自由にのびのびと、野球の楽しさを体で感じて欲しいときです。

その経験なくして、いきなり根性叩き直しにかかったら、、、

むしろ楽しくなくなり、もっと頑張らなくなるでしょう。

鬼ノックではなく、

鬼ごっこで神経系を開発するべき時期(^^)

その経験が将来大きく伸びる礎になります。焦ったら逆効果だと思います。

いつかの日にか、

本人自らが、上手くなりたい、そのために厳しい練習をやりたい、そう思うようになったら、母校日大三高の小倉監督ばりに愛の鬼ノックを浴びせてあげたいと僕は思ってますよ。

本人がそう思うために、今はとにかく楽しく。多少のおふざけ、遊び心、むしろ必要。またグランドに行きたい、また野球やりたい、勝ちたい、上手くなりたい、そんな気持ちをまずは育て、それが育ってきたら「そのためには厳しい練習も必要だぜ!やるか?」と言って、前向きな気持ちで鬼ノックに取り組ませてあげたい。今はじっとそのときを待ってます(^^)

一見遠回りだけど、一番の近道かな。

明日も練習。楽しく元気よく、がんばろう!

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2012年3月22日木曜日

好き嫌い


健康な体作りをするうえで、好き嫌いは良くありませんよね。

だから子供たちには、

バランス良く食べなさい
残さず食べなさい
好き嫌いはダメだぞ!

って教えます。

皆さんのご家庭では、お子さんは好き嫌いはありませんか?

我が家は、ありまくり(^^)

ピーマンはヤダ、きのこはきも〜い、お肉は硬いからヤダ〜

なぬ〜!

母ちゃんが一生懸命作った飯をキモイとは何事だ!

世界には飯を食べらず苦しんでる子供がいっぱいいるんだぞ!

思わずカッときちゃいますね。

うん、やっぱ舐めた発言には、ガツンと雷は落としとかないと。。

そう思って、時に激怒を食らわします(^^)

一方で、先日とあるオリンピックチームで栄養指導をされている管理栄養士の先生に聞いたお話。

子供は味覚が育ってないから、大人が美味しいと思うものをマズイと感じるらしい。魚のハラワタなんて、絶対子供は食べられないけど、大人には美味しかったり。確かに自分の経験上、分かる気がしますね。

その前提に立てば、子供の好き嫌いは当然あって然るべきで、そのときに親がどんな接し方をするかが実は大事みたいです。

先生が言うには、嫌いな食べ物は、ちょっと口にするくらいでいいそうです。

嫌いだからって、全く食べないと、大人になっても口にしようとしない。

でも、嫌いなものを拷問のごとく、無理やり口に突っ込み、はがいじめにして食わせたりすると、、、それはそれで、トラウマになって、、大人になって、本当は食えるかもしれないのに食いたくなくなってしまう。

子供の頃に、ちょっと口にしておけば、大人になり味覚が育ててば自然と食べられるようになりますよ!だって。

なるほど〜。

ちょっと気が楽になりました(^^)

大事なことは、いろんな食材に興味を持ち、積極的に口にするような姿勢や気持ちを育てること。

お前は好き嫌いが多くてダメな子だなあ!

母ちゃんに失礼だ!

誰々くんはピーマン食べられるって言ってたのに、お前って奴は!

なんて嫌味ばっかり言ってると、前向きにチャレンジしようという意欲を刈り取ってしまうかもしれませんね。それは本意ではありません。

じゃあ、今日は一個だけチャレンジしてみよっか!

おー、凄い。食べれたね!

結構美味しいでしょ!OKOK!

こんな感じの会話をしながら、楽しい食卓にしたいものです。やっぱ、楽しく食べることが基本ですからね!

道のりは長そうですが、焦らず長い目で、付合っていきたいと思っています。


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2012年3月13日火曜日

低学年の試合は大変だ!

昨日は低学年チームの公式戦がありました。

結果は見事今季初勝利!
みんなの笑顔がまぶしかったです(笑)。
やっぱ勝つと気分もいいし楽しいですよね。

さてそんな低学年の試合ですが、試合は練習以上に教えるのが難しいんですよねー。サインを見ない子、リードをしない子、振り逃げをしない子。。。このくらいならまだマシで、ひどい子になると、外野でよそ見して虫と遊んでいる子、ベンチで寝ちゃう子、打ったら3塁へ走っちゃう子(さすがに今はいないけど)などなど、ありえない事が当たり前に起こるのが低学年の試合。。。

そんな子たちに、私はどうやって試合のやり方を教えればいいんだろう。
毎週マジで悩みます(苦笑)

特にもっとも頭を悩ますことが、試合はいろんなパターンや要素があり過ぎて、なにをどこから教えればいいのか?ということです。大抵の指導者は、とりあえずやらせてみて、子供が失敗したらそれを指摘してアドバイスをするわけなんですが、そればかりだと子供はどんどん下を向いてやる気を無くすので、私は出来るだけ「出来た経験」を積ませて覚えさせたいなと考えています。

そんなわけで、

先週は試合前にこんな目標を子供たちと一緒に考えてみました。


<小さな目標設定>

①捕手のK君は、前回パスボールをすぐに拾いに行けなかったので、今日は急いでボールを拾いにいくことを目標にしよう!

②セカンドのT君、ショートのM君は、捕手から投手への返球カバーが今日の目標だ!

③外野手は、内野のカバーリングだけはしっかりやってみよう。

④ランナーに出たら、最近ずっと練習してきた第二リードをがんばってみよう!

⑤打席に入るときは一礼して「行くぞ!」と気合いを入れよう!

⑥サインは必ず見よう!

⑦アウトカウントや指示は全員で声を回そう!

出来るだけ具体的に、そして頑張れば出来そうな目標に絞って意識付けをしてみました。


結果のほどは、、、、

勝ちゲームだったこともあり、結構最後まで集中力を切らさずに、みんながんばってくれましたね。やるべきことを明確に提示してあげれば、それを一生懸命やろうと頑張ってくれるものです。ただ漠然と試合に入り、出来ないと叱りつけるより、よっぽど定着が早いんじゃないかなと感じました。


試合後のミーティングも面白かったですね。

①〜⑦の目標について、子供たちに自己採点をさせてみました。
例えば二遊間のふたり。

監督 「M君、T君、自己採点は何点?」
子供 「ん〜、80点くらい!」
監督 「おっ、いいね〜、がんばったね。ちなみに残りの20点はなに?」
子供 「たまにさぼっちゃった。」
監督 「そっか、もしさぼったときに暴投がきたらどうなる?」
子供 「・・・」
監督 「3塁にランナーがいたら1点入っちゃうね。それってどう?」
子供 「ダメだと思う」
監督 「じゃ、次はどうすればいいのかな〜」
子供 「忘れないように頑張る!」
監督 「いいね〜、よし、じゃあ次の試合は100点目指してがんばろうな」

こんな感じで、フィードバックしてみました。

今年のチームは最上級生(4年生)メンバーが少なく、決して強くはありませんので、勝敗だけを評価軸にしてしまうと、負けが立て込んだときに子供がかわいそうです。勝敗も大事だけど、やるべきことをしっかり出来たかをより重視してあげた方が、子供たちも達成感を感じることが出来て健全なのではないかと考えています。

道のりは長いけど、一段ずつ階段をのぼっていくことが、低学年の試合の楽しさなのでしょうね。

目先の勝利を意識して、無理な投球数を強いたり、必要以上に細かい野球をやるようなチームは多いですが、うちのチームはもっと本質に目を向けて、子供たちの成長にお役立ちできるような指導を心がけて参りたいと思います。










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2012年3月5日月曜日

全力投球は1日50球まで!

今日は野球肘について考えてみます。

四国でとあるお医者さんが小学生の野球選手5,768人を調査したそうです。

結果は、

なんと。。。

野球肘の発症率は50%
骨に異常があった子は20%

えっ?半分の子が野球肘?
嘘でしょ?
目を疑いました。

でも、真実なんです\(//∇//)\

最大の原因は、

『投げ過ぎ』です。。。

日本臨床スポーツ医学会のガイドラインによれば、

子供の全力投球は1日50球以内

に制限すべきとのこと。

私の担当は低学年ですから、もっと少なめでいいかもしれません。

さて実際の現場はどうなのでしょう?

昨日も地元の大会がありましたが、ほとんどのチームが『勝つために』エースを完投させていましたね。

完投すると球数は70〜80球、多いときは100球超に達します。何の疑問も持たず、翌日に登板させるケースもあるのではないでしょうか?

ピッチャー以外の子も、朝から晩まで練習したら、結構な球数を投げていると思います。

もしかすると、江戸川区の子供達も検査をしたら四国と同様の結果が出るかもしれません。恐ろしいです。

そしてこの問題の最大のポイント。。。

それは、故障の初期段階には痛みがないということなんです。

四国のデータも、感覚的に多いなと感じますが、それは大抵の場合、痛みが伴っておらず、本人も指導者もその症状に気づいてないことが原因と推測できます。

逆に言うと、痛みが発症したときには、かなり症状は進行していて、手遅れになる場合があるということです。特に肘の外側の痛みはヤバいみたいです。

(専門的には、離断性骨軟骨炎といい、『野球選手の癌』と呼ばれています。)

痛くないから大丈夫だ!という安易な判断が、一番危ないんです。小学生のうちは表面化せず、中学生になり、潜伏していた爆弾が爆発することも一般的です。その危険性に僕たち学童の指導者は、もっと向き合う必要があると思っています。

ただ実際に学童野球の現場にいると、好投している投手を代えづらいことも事実。。。

子供たちには勝たせてあげたいし、親御さんにも勝って喜こんで欲しいですからね。

本末転倒なのは、子供の勝敗で指導者間の力関係も変わったりもしますから、当人はそこまで深く考えていないかもしれませんが、結果的に大人のエゴで子供の将来を潰しているケースもあると思います。

何とか、球数を制限しながら、同時に勝利する方法はないんでしょうか?

月並みですが、投手を出来る子供を沢山作ること、もっというと、部員数を増やすことに帰結すると思います。

もっともっと言えば、指導者や親御さんが正しい知識を持ち、子供たちをケガから守る意識を共有することだと考えます。

まずは自チームのスタッフミーティングや保護者会で、この問題について議論するところから始めたいと思います。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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2012年2月27日月曜日

フライ練習


低学年の子供たちにフライをノックすると、

困ったことに、やたらとグラブを上に伸ばして捕ろうとします。

「グラブを出すのは捕る直前でいいんだよ!」なんてアドバイスし、手本も見せるのですが、なかなか思うようにやってくれません(涙)

これ、どうしたら良いのでしょうか?
(いい方法あれば教えて下さい)

私の指導方法は、

まずテニスボールとラケットでノックする。テニボだとコントロールがつきやすいですし、何より恐怖心が低減しますので、チャレンジングなプレイを引き出せるから。

次にしっかり中腰で構えさせ、その目の高さを維持したまま打球を追わせるようにします。大抵の子は、打球を追うと膝が伸びきりますが、上手い選手は中腰で球を追っているハズです。

最後に落下点に入ったら、少し腰を落としてから捕球。

この方法で体を動かすと、グラブを上に差し出しづらくなるので、自然と望むタイミングでグラブを出してくれるようになる確率が高いなと感じてます。

直接原因ではなく、根本原因から断つイメージですね。

あとは数をこなし、動体視力と空間認識力を発育させる、

少しずつ距離を伸ばし、テニボから軟球に変えと段階的にレベルアップしていく、

かな。。。

この練習方法が正しいかは、まだ確信に至ってませんが、今のところ手応えは感じてます。

子供に野球教えるのって、本当に難しいですね。

でも、だから面白いです(^ ^)

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2012年2月23日木曜日

元気の良いチームを作る方法/声を回そう!


以前、他チームのコーチに教えて頂き、結構うまくいっている取組みのひとつが「声回し」です。

声回しとは、

例えば試合中に誰かが「ワンアウト!」と言ったら、続けて「ワンアウト!」と声を回していくとか、

休み時間が終了し監督が集合をかけたら「集合!」→「集合!」→「集合!」と声を回していくとか、

バッティング練習が残り3分なら、「バッティングあと3分!」と声を回していくとか。。。

最初は出来ませんでしたが、だいぶ習慣になってきました。

チームワークの醸成にも繋がり、子供にも簡単に出来る声出しルールなのでオススメです(^-^)/

その際のポイントは、

ちゃんと声を回した時に、「みんないい声だね〜」「回ってるね〜」「さすがだね〜」とプライドをくすぐるように褒めてあげることですかね。そうすると、もっともっと出そうと調子に乗って頑張ってくれます。

逆に回ってないときは。。

例えばケースノックでキャッチャーの子が、「ワンアウトランナー2塁!」と声掛けし、いまいちな反応しか無かった時は、有無言わさず「ワンアウトランナー2塁!」と再びキャッチャーに言わせるようにしてます。するとみんなハッと気づき、大きな声で返してくれるんですよね。

そこで「おらー!声出せバカヤロー」とコーチが怒鳴るチームは多いですが、そのようなチームは、なぜか子供の声が小さい。。。怒ることが目的ならいいけど、声を出させることが目的なら、やり方を変えた方がいいのでは?とよく思ったりしてます。

怒鳴って終わりより、

再チャレンジさせ、「成功体験」を積ませてせ終った方が定着率、再現率は高いかなというのが僕の考えです。

とは言え、まあ、それでもやらない子はいますよね。。

それでもやらない子は、ワガママ、甘え、自分勝手、疲れている、まだ赤ちゃん、メニューが間延びしていけてない、野球が最近つまらない、などなど、一時的なものから本質的なものまで、原因は様々だと思うので、ケースバイケースでやり方は考えなきゃいかんかなとは思います。

説教はその中の選択肢のひとつ。決して不要とは思わないし、逆に万能薬だとも思わない。その子のために、カミナリ落とした方がいい場合もありますからね。

新チームになり約2ヶ月がたちましたが、みんなまだまだ声回しが不十分。でもきっと半年もすれば、立派な声回しが出来るチームになると思います。その成長を見られることが、今からとても楽しみです。

今週の練習試合はみんなちゃんと出来るかな?少しドキドキです(^-^)/



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2012年2月15日水曜日

見ることも練習!


野球が上手くなりたければ、上手い人のプレーをいっぱい見るべきだと思います。

見ることも練習!

昔からよく、そう言われていますもんね。

スポーツ心理学の世界では、イメージ出来ることしか実現できない!なんて言われています。専門用語で「モデリング効果」と言うそうです。

確かに手本を見せてもらえば、「なるほどー、そうやるのね」と自分なりに頭にイメージを作り、それを再現しようとしますもんね。そうやって意識的にやることもあるし、無意識でやってることもあるかな。赤ちゃんなんかは、無意識どころか本能ですよね。

その意味では、手本のクオリティって凄く大事!

チームの先輩が下手くそばかりだったら、後輩達はそれが当たり前と思い、無意識にマネしちゃうよな〜。

先輩がダラダラと練習してたら?やっぱりそれが当たり前と思い、後輩たちもダラダラ。。。ですよね。

そう言えば、先日、近所の強豪チームが、スゴイ元気なアップをやってた。

そしたら何と!

指示してないのに、うちの子たち、マネし始めたんです。

こら、声出せ!と叱るより、よっぽど効果あり。

モデリング効果、恐るべしです(^-^)

我々指導者は、グランドで練習することのみが、上手くなるための唯一の手段だと勘違いしているところがあると思います。土日みっちり、いつものメンバーで地道な練習ばかり。

でもよくよく考えたら、強いチームの練習を見学したり、時には中学生の練習を見てみたり、

時には甲子園、時にはプロ野球なんかを間近で見ることも大事な練習なんじゃないかな。。。

と思うんです。

昨年は、クラブチームの練習試合のベンチに子供達を入れて見学させたり、

西武ライオンズの試合前練習も、特別に見せて貰ったりしました。

今年はどうしようかな?

いろいろとやってみたいと思います(^-^)/





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2012年2月9日木曜日

野球道について考える

野球部のイメージって、丸刈り、白ユニ、説教、上下関係、挨拶、礼儀、、、

それが当たり前だから、何も疑問を感じない人も多いと思うけど、

私は大学3年のときにスプリングキャンプでアメリカへ行き、アリゾナ、シアトル、サンフランシスコ、ロスの学生たちと交流を持ち、

「なんだよコレ、全然雰囲気違うじゃん!」

とカルチャーショックを受けました。

服装はカラフルで格好いいし、監督には「ハ~イ、ボス!」みたいなゆる~い挨拶。日本みたいに監督が怒鳴り散らすことはなく、なんかフツー。

そうだよな~、別に一般社会って、怒鳴り散らしながら生活しないもんなー、

練習って、試合でうまくプレーするためにやるだけのことだから、やり方は自由だよなー、

日本って、野球と関係ないお作法がグランドにあり過ぎじゃねーか?
(そればっかり気にして、野球の技術向上の工夫とか、皆ないがしろにしてねーか)

アメリカ人って合理的だなぁ。確かにそういう練習方法ってありかも。。。
(日本って、練習ってこうあるべき、みたいな固定観念が強すぎかも)

などなど、頭の中で化学反応が起きまくりの1か月間でした。

ひとことで言うと、

アメリカは野球がうまくなることを目的に練習をしている(練習はあくまで手段)

日本は練習そのものが目的化している(練習のための練習)

そんなことをこのキャンプで学んだ気がします。

今では、アメリカ野球にも良し悪しがあるよなーと、冷静に考えられるようになりましたが、当時はあまりのショックにしばらくは完全にアメリカかぶれ(笑)。野茂さんが渡米したころだったので、夏休みのたびに渡米しては、メジャー、マイナー、学生野球などを見て回ったものです。



さて、前置きが長くなりましたが本題です。

「これからの野球道」

飛田先生(前回のブログ参照)は、「練習を通じて精神をきたえることが学生野球の本分」という思想のもと、とにかく厳しい練習をするんだ!それこそが目的だ!という文化を作られました。

軍国主義のご時世に、あえて軍部に受けの良さそうな方針を打ち出すことで、野球を守ろうとしたという説もありますし、単純に当時の時代背景からして、そのような発想が必然だったのかもしれません。

真実は分かりませんが、いずれにせよ、飛田先生の野球道の教えが、中途半端に形を変えて21世紀の現代にも受け継がれていることは事実です。

私自身、確かに練習を通じて根性はつきましたし、それが間違いなく今に生きてます。その意味では、野球に感謝なのですが、

一方で今のご時世、昔ながらの指導方法が良いとはやっぱり思えないんです。

闇雲に練習させられたり、殴られたり、怒鳴られたり、意味の分らないアホらしいルールでガチガチに縛られた方がよいかと言えば、やっぱり絶対に違う。

飛田先生の真意が、「野球を通じて社会に必要な人間を作ること」だったとするならば、今の世の中に必要な人材って、

「絶対服従」、「軍隊式の規律」、「形骸化した挨拶」、「行き過ぎた共同責任」、「行き過ぎた上下関係」、「丸坊主の強要」などで育てられるとは全く思わないんです。



私が自分の会社で仕事をしている限りにおいては、

・役職を超えて意見できる人材(コミュニケーション能力がある人)
・受け身ではなく、自分で仕事を創出できる人材
・世界で通用する視野の広い人材
・効率的に物事を進められる人材
・苦しくてもへこたれない根性のある人材

こんな人が求められるいるように感じます。


今、飛田先生が生きていたら、同じことをするのだろうか?
この状況を好ましいと思うのだろうか?

僕はむしろがっかりするんじゃないと思うんです。

あの時代だから、そうしただけであって、今には今のやり方があるはず。
それなのに、表面的なことだけが残ってしまい、飛田先生の真の目的が置き去りにされているように思えてなりません。

結果的に、子どもたちは野球を選んでくれない、チームに入っても何か面白くない、最悪辞めてしまう。オーバーユースで故障してしまい、将来を台無しにしてしまうケースも後を絶たない。

この現状に問題意識を感じず、ただ惰性で昔ながらのやり方で満足している指導者が多いことが、とても心配でなりません。

未来の日本球界のために、この現状を何とか変えていきたい。

私はfacebookのコミュニティ「ベースボールコーチングアカデミー」のメンバーとして、そんな同じ問題意識を持った皆様と、情報交換や勉強会、ネットワーク作りなどを行っています。皆さん、熱い方ばかり。素晴らしいコミュニティです。是非同じ志をお持ちの方がいらっしゃれば、仲間に入って頂きたいと思います。

ベースボールコーチングアカデミーはこちら
http://www.facebook.com/pages/ベースボールコーチングアカデミー一般公開用/216660248344121

すべては未来の野球界のために。。。
出来ることから少しずつ頑張って参りたいと思います。

<余談>

そもそも西欧の「スポーツ」という単語の語源は、「気晴らしをする」「楽しむ」「あそぶ」という意味らしく、大人たちが日常から離れ、楽しみとしてスポーツを始めたみたいです。その点、学生の「教育」からスタートした日本とは大違いですね。アメリカの小学生って、試合(楽しみ)が基本で、練習は自主練習が多いのは、そんな生い立ちの違いも影響しているのかもしれません。でも日本は日本良さがある!良さを残しつつ、変えるべきところは変えていく。当たり前のことを当たり前にやっていきたと思います。




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2012年1月23日月曜日

野球の歴史(その2)

今回は、早稲田大初代専任監督の飛田穂州先生について触れたいと思います。
(緊張します。。。)

飛田先生とは、

一言でいうと「野球道」という考え方を日本に根付かせた第一人者。
「野球道の父」です。


「ニッポン野球の青春(大修館書店)」より、飛田先生に関する記述を抜粋します。


『日本の野球は単なる趣味娯楽を超越して、魂を吹き込んだ修養の野球でなくてはならない。よってその目的や本分は試合場ではなく練習場にのみ存在し、自ら難行苦行の鍛錬に臨むことにある。その鍛錬は苦痛であり、虐待でもあるが、絶えざる血涙と汗水が野球に必要な純粋な魂を生む。選手にはチャンスにもピンチにも動ぜず、平常心で立ち向かえる不動の精神力と技術の向上、そして何よりも勝たねばならぬということを前提として、命を賭けた死の猛練習をする必要がある。練習は選手完成の基本であり、練習のない野球は成り立たない。それは技術の上ばかりでなく、精神力を養う上においても練習の持つ力は最大最強なのである。そして相手に勝たんとすれば、尋常一様の努力では足りず、相手を凌駕するに足る二倍三倍の練習をしておかねばならない。』

「本分は練習場にのみ存在」
「難行苦行の鍛錬」
「血涙」
「命を賭けた死の猛練習」
「二倍三倍の練習」

程度こそ大違いですが、飛田先生の考えは、いまだ現代の野球界に根強く受け継がれていると感じます(私もその中で育ってきた中のひとりですネ)。


アメリカ遠征ではこんなことがあったそうです。飛田監督がピッチャーに5連投をさせ、肩を壊したピッチャーが「勘弁してください」と苦痛を訴えると、「死ぬまでやるのが早稲田の選手だ。お前はまだ早稲田野球部の精神を分かっていない。何しにアメリカへ来たのだ。日本へ帰れ!」と罵倒したのだとか。現代の球数制限や投手分業制を知ったら飛田先生はどう思われるのだろう。。。

千本ノックの生みの親も飛田先生。「ベースボールを楽しむのだと寝言を言う選手に名人上手ができあがるはずがない。野球選手は苦しんでこそ、その選手生活に意義が生じ、精神修養も完成される。シミタレたヘタクソな野球なら、やらぬほうがましである」と言い、選手がぶっ倒れ、口から泡を吐くまで酷烈なノックを浴びせていたとのこと。


飛田先生が監督をされていた大正初期は、すでに早慶戦が大人気カードとなっていて、全国民が釘付けになっていたと聞きます。そして監督勇退後は、高校野球や六大学野球の戦評などを新聞上で展開されていたため、全国津々浦々へ飛田イズムが浸透していったのだと思われます。

前回のブログにも書きましたが、一高が野球道の基礎を育み、飛田先生がそれを確立・普及させたいったというわけです。

そういえば、2008年頃に公開された「ラストゲーム〜最後の早慶戦」という映画に、柄本明さん演じる飛田先生が登場していました。映画のストーリーは、太平洋戦争への学徒出陣が決定し、文部省から早慶戦の中止令が発せされたのですが、学生たちにせめて最後の早慶戦をやらせてやりたいと、慶應大の小泉信三塾長などとともに奔走し、涙の早慶戦を実現とするといったものでした。当時、大学当局は軍部の顔色や世論を気にして、最後の早慶戦の開催には断固反対をしていましたが、飛田先生は「すべては学生たちのために」というお考えのもと、当局の意向に反して強行突破で早慶戦の開催に踏み切った、つまり飛田先生の覚悟の決断がなければ、あの早慶戦はなかったわけです。私は戦争の辛さ、切なさ、そして飛田先生の誰よりも野球を愛する気持ちに心が振るえ、劇場で涙しました。

さて、思うこと。

まず飛田先生は間違ったことをしていたのだろうか?

加えて現代において、「野球道」は時代遅れで抹殺すべき価値観なのか?

それとも形を変えて、後世に受け継いでいくべきものなのか?


ん〜、難しいです(涙)

というわけで、すぐに上手く書けそうにないので、続きは次回に先送り!



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2012年1月17日火曜日

野球の歴史

今日は野球の歴史について、考えてみたいと思います。

というのも、野球道、根性野球、スパルタ野球みたいなものって、最近は良くないと言われがちだけど、昔はそれが正しかったわけですよね。

古い考え方は良くない!と一刀両断するのは簡単だけど、それじゃあまりに先人に失礼(^ ^)

その生い立ちを知り、その良さを知り、その上で今の時代に合った指導の在り方を考えることが正しいプロセスだと思うんです。

桑田さんのパクリ?

ですね(^ ^)

まあ、そこはいいでしょう。そんなわけで野球の歴史を紐解いてみます。

(ご参考)桑田さんの論文はこちらです↓
http://www.waseda.jp/sem-hirata/5009A307_abs.pdf


さて本題です。

野球が日本に伝来したのは、明治初頭とのこと。

伝来元のアメリカでは、野球はあくまでスポーツ、すなわち人格形成の手段でもなければ教育の一環でもない、単に楽しむものでした。

恐らく伝来当初は、日本人も純粋にプレーを楽しんでいたと思います。

その流れを変えたのが、明治19年に創設された一高ベースボール会です。一高とは、今の東大教養学部の前進で、野球を「遊技」から「体育」へ昇華させたと言われています。

そもそも学校教育の体育とは公権力が始めたもので、国家が近代化するにあたり必要な人材を育成する手段として行われていました。国家の近代化とは富国強兵、すなわち軍事力の強化です。

その方法論として、武士道という概念が持ち込まれたのだとか。具体的に言うと、武家社会にあったご恩と奉公、「お上」は絶対という考え方が持ち込まれた。

悪い見方をすれば、軍国主義の為政者が、本来の崇高な武士道精神を捻じ曲げて、都合良く武士道の精神を悪用したとも解釈できます。

まあ、その真相の是非はさておき、事実として当時の一高野球部は、そのような時代背景の中で生まれ、良くも悪くも日本の精神野球の原形が一高により形成されたようです。

一高の練習。

素手、素足、空スネでノックを受け、雨、雪関係なく練習をする。ボールは血で染まり、右手が負傷すれば左手を使い、足が負傷すれば足を引きずりながら敢然と練習を行う。心身共に耐えられなくなるまで練習に励むことが人生の修行であり、人格形成なり!

無理、無理!

ない、ない〜!

私には耐えられません(^ ^)

そんな一高ですが、明治29年の、とある出来事で一躍メジャーの舞台に躍り出ます。

それは横浜在住の米国人チームとの一戦です。実は一高は再三試合を申し込んでいたようなのですが、完全に舐められていて取り合って貰えなかったらしいのです。ただこの年にようやくそれが実現、そして400人超の大観衆の中、29対4で何と一高が勝利を収めたのです。

試合の結果は全国紙を通じて全国へ広まり、当時幕末以来の治外法権に苦虫を噛んでいた国民は狂喜乱舞!この一大快挙は国民の心をわしづかみにすると同時に、野球という競技を一気に全国へ広めるきっかけとなったようです。

今なお、日本全国に野球が普及している最初のきっかけは、アメリカへの反骨心だったんですね(^_^;)

こうなると一高はヒーローですよ。一高式の練習方法を皆がマネるのも時間の問題。一高野球とは、『根性を鍛え、魂を修養する』という大和魂の精神であり、これが『野球道』の基礎、日本野球のデファクトスタンダードになったわけです。

つまり、我が国は一高が強かったことにより、野球道が全国に普及するバックボーンが形成されたといっても過言ではありません。

ちなみに若干話は逸れますが、我が母校も野球部の歴史は古く、明治18年に『慶應倶楽部』という名称で産声をあげています。それから18年後の明治36年には、最初の早慶戦が開催されています。ただ一高天下の球界においては、二流同士の試合と評価され、衆目の目を惹くものではなかったようです。もし西欧好きで独立自尊の慶應が最強だったら。。野球の歴史は変わってかもしれません(^ ^)

まあ、タラレバ(レバタラ?)は置いておいて、実はこの早慶戦も、後に「野球道」を全国へ普及させるドライバーになったんです。

それは大正8年に日本初の専任監督に就任した飛田穂州先生(早稲田の監督)の存在です。

早慶戦(正しくは慶早戦だ!)の話をすると、話が長くなりそうなので、今日のところは一旦ここで切ります。。

続きはまた後日に(^ ^)

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2012年1月10日火曜日

キャッチボール練習

「キャッチボールは野球の基本!」

これ、野球界の常識ですよね。

私は子供の頃から通算100万回くらい聞かされてきました(^^;;

というわけで、練習の最初にふたり一組でキャッチボールをやることが野球の定番メニューとなっているわけですが、

低学年には必ずしも有効な練習メニューとは思えません。

なぜなら暴投&後逸ばかりで、球を拾いにいく時間がやたらと長いんです\(//∇//)\

なので、昨日は子供同士のキャッチボールは早々に切り上げて、大人対子供でキャッ
チボールをやってみました。

具体的には、子供数名とコーチ1名をグループにして、1球交代でコーチとキャッチボールをやります。

同じくらいの実力の子を同一グループにして、グループによって距離や球速を変化させれば、レベルに応じた最適な練習も行うことが出来て効果的です。

多少の順番待ちがありますが、球を拾いにいく回数が激減するので、明らかに練習効率はアップ!!

昨日私のグループは、2〜3年生の子たちでしたので、最後は塁間くらいまで距離を伸ばせました。私の投げる球をノーバウンドでキャッチして、1〜2バウンドで返球!

胸元に投げてあげれば、塁間の距離でもちゃんと捕球は出来ましたね。慣れてきたら、わざと左右に散らして正面で捕球させてみたりもしました。

うん、結構みんないける、いける(^ ^)
OK、OK!

応用編は、捕球してからすぐに投げるキャッチボールです。

これは捕球、握り替え、ステップ、スローと、複数の技を一連の流れでやらなければいけないので、子供にはかなり難易度が高いプレーです。

でも実戦での暴投を減らすためには、この能力はとても重要。

まずは近距離で感覚を作り、

慣れてきたら、徐々に距離を伸ばしていきます。

「レベル1合格!次はレベル2だ!」

こんな声掛けをしながら下がっていくと、みんな異様に盛り上がり集中力を引き出せます。

昨日は最終的に塁間まで距離を伸ばして、こちらからはゴロを転がし、ワンバンで返球させる形に。

私の足元にベースを置き、「アウト!」「セーフ!」などのコール付きでタッチプレーやフォースプレーの動きをしたら、これまた異様に盛り上がりました(^ ^)

やはり自然な元気、自然な集中力を引き出すことが、練習効果を高める最大の秘訣ですね。

やらされ感たっぷりの雰囲気の中で、言わされ感たっぷりの声を出しながら惰性でやるキャッチボール、、、好きじゃないですね〜。

今年のキャッチボールは、しばらくこんな方法でやってみたいと思います。

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