2012年2月27日月曜日

フライ練習


低学年の子供たちにフライをノックすると、

困ったことに、やたらとグラブを上に伸ばして捕ろうとします。

「グラブを出すのは捕る直前でいいんだよ!」なんてアドバイスし、手本も見せるのですが、なかなか思うようにやってくれません(涙)

これ、どうしたら良いのでしょうか?
(いい方法あれば教えて下さい)

私の指導方法は、

まずテニスボールとラケットでノックする。テニボだとコントロールがつきやすいですし、何より恐怖心が低減しますので、チャレンジングなプレイを引き出せるから。

次にしっかり中腰で構えさせ、その目の高さを維持したまま打球を追わせるようにします。大抵の子は、打球を追うと膝が伸びきりますが、上手い選手は中腰で球を追っているハズです。

最後に落下点に入ったら、少し腰を落としてから捕球。

この方法で体を動かすと、グラブを上に差し出しづらくなるので、自然と望むタイミングでグラブを出してくれるようになる確率が高いなと感じてます。

直接原因ではなく、根本原因から断つイメージですね。

あとは数をこなし、動体視力と空間認識力を発育させる、

少しずつ距離を伸ばし、テニボから軟球に変えと段階的にレベルアップしていく、

かな。。。

この練習方法が正しいかは、まだ確信に至ってませんが、今のところ手応えは感じてます。

子供に野球教えるのって、本当に難しいですね。

でも、だから面白いです(^ ^)

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2012年2月23日木曜日

元気の良いチームを作る方法/声を回そう!


以前、他チームのコーチに教えて頂き、結構うまくいっている取組みのひとつが「声回し」です。

声回しとは、

例えば試合中に誰かが「ワンアウト!」と言ったら、続けて「ワンアウト!」と声を回していくとか、

休み時間が終了し監督が集合をかけたら「集合!」→「集合!」→「集合!」と声を回していくとか、

バッティング練習が残り3分なら、「バッティングあと3分!」と声を回していくとか。。。

最初は出来ませんでしたが、だいぶ習慣になってきました。

チームワークの醸成にも繋がり、子供にも簡単に出来る声出しルールなのでオススメです(^-^)/

その際のポイントは、

ちゃんと声を回した時に、「みんないい声だね〜」「回ってるね〜」「さすがだね〜」とプライドをくすぐるように褒めてあげることですかね。そうすると、もっともっと出そうと調子に乗って頑張ってくれます。

逆に回ってないときは。。

例えばケースノックでキャッチャーの子が、「ワンアウトランナー2塁!」と声掛けし、いまいちな反応しか無かった時は、有無言わさず「ワンアウトランナー2塁!」と再びキャッチャーに言わせるようにしてます。するとみんなハッと気づき、大きな声で返してくれるんですよね。

そこで「おらー!声出せバカヤロー」とコーチが怒鳴るチームは多いですが、そのようなチームは、なぜか子供の声が小さい。。。怒ることが目的ならいいけど、声を出させることが目的なら、やり方を変えた方がいいのでは?とよく思ったりしてます。

怒鳴って終わりより、

再チャレンジさせ、「成功体験」を積ませてせ終った方が定着率、再現率は高いかなというのが僕の考えです。

とは言え、まあ、それでもやらない子はいますよね。。

それでもやらない子は、ワガママ、甘え、自分勝手、疲れている、まだ赤ちゃん、メニューが間延びしていけてない、野球が最近つまらない、などなど、一時的なものから本質的なものまで、原因は様々だと思うので、ケースバイケースでやり方は考えなきゃいかんかなとは思います。

説教はその中の選択肢のひとつ。決して不要とは思わないし、逆に万能薬だとも思わない。その子のために、カミナリ落とした方がいい場合もありますからね。

新チームになり約2ヶ月がたちましたが、みんなまだまだ声回しが不十分。でもきっと半年もすれば、立派な声回しが出来るチームになると思います。その成長を見られることが、今からとても楽しみです。

今週の練習試合はみんなちゃんと出来るかな?少しドキドキです(^-^)/



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2012年2月15日水曜日

見ることも練習!


野球が上手くなりたければ、上手い人のプレーをいっぱい見るべきだと思います。

見ることも練習!

昔からよく、そう言われていますもんね。

スポーツ心理学の世界では、イメージ出来ることしか実現できない!なんて言われています。専門用語で「モデリング効果」と言うそうです。

確かに手本を見せてもらえば、「なるほどー、そうやるのね」と自分なりに頭にイメージを作り、それを再現しようとしますもんね。そうやって意識的にやることもあるし、無意識でやってることもあるかな。赤ちゃんなんかは、無意識どころか本能ですよね。

その意味では、手本のクオリティって凄く大事!

チームの先輩が下手くそばかりだったら、後輩達はそれが当たり前と思い、無意識にマネしちゃうよな〜。

先輩がダラダラと練習してたら?やっぱりそれが当たり前と思い、後輩たちもダラダラ。。。ですよね。

そう言えば、先日、近所の強豪チームが、スゴイ元気なアップをやってた。

そしたら何と!

指示してないのに、うちの子たち、マネし始めたんです。

こら、声出せ!と叱るより、よっぽど効果あり。

モデリング効果、恐るべしです(^-^)

我々指導者は、グランドで練習することのみが、上手くなるための唯一の手段だと勘違いしているところがあると思います。土日みっちり、いつものメンバーで地道な練習ばかり。

でもよくよく考えたら、強いチームの練習を見学したり、時には中学生の練習を見てみたり、

時には甲子園、時にはプロ野球なんかを間近で見ることも大事な練習なんじゃないかな。。。

と思うんです。

昨年は、クラブチームの練習試合のベンチに子供達を入れて見学させたり、

西武ライオンズの試合前練習も、特別に見せて貰ったりしました。

今年はどうしようかな?

いろいろとやってみたいと思います(^-^)/





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2012年2月9日木曜日

野球道について考える

野球部のイメージって、丸刈り、白ユニ、説教、上下関係、挨拶、礼儀、、、

それが当たり前だから、何も疑問を感じない人も多いと思うけど、

私は大学3年のときにスプリングキャンプでアメリカへ行き、アリゾナ、シアトル、サンフランシスコ、ロスの学生たちと交流を持ち、

「なんだよコレ、全然雰囲気違うじゃん!」

とカルチャーショックを受けました。

服装はカラフルで格好いいし、監督には「ハ~イ、ボス!」みたいなゆる~い挨拶。日本みたいに監督が怒鳴り散らすことはなく、なんかフツー。

そうだよな~、別に一般社会って、怒鳴り散らしながら生活しないもんなー、

練習って、試合でうまくプレーするためにやるだけのことだから、やり方は自由だよなー、

日本って、野球と関係ないお作法がグランドにあり過ぎじゃねーか?
(そればっかり気にして、野球の技術向上の工夫とか、皆ないがしろにしてねーか)

アメリカ人って合理的だなぁ。確かにそういう練習方法ってありかも。。。
(日本って、練習ってこうあるべき、みたいな固定観念が強すぎかも)

などなど、頭の中で化学反応が起きまくりの1か月間でした。

ひとことで言うと、

アメリカは野球がうまくなることを目的に練習をしている(練習はあくまで手段)

日本は練習そのものが目的化している(練習のための練習)

そんなことをこのキャンプで学んだ気がします。

今では、アメリカ野球にも良し悪しがあるよなーと、冷静に考えられるようになりましたが、当時はあまりのショックにしばらくは完全にアメリカかぶれ(笑)。野茂さんが渡米したころだったので、夏休みのたびに渡米しては、メジャー、マイナー、学生野球などを見て回ったものです。



さて、前置きが長くなりましたが本題です。

「これからの野球道」

飛田先生(前回のブログ参照)は、「練習を通じて精神をきたえることが学生野球の本分」という思想のもと、とにかく厳しい練習をするんだ!それこそが目的だ!という文化を作られました。

軍国主義のご時世に、あえて軍部に受けの良さそうな方針を打ち出すことで、野球を守ろうとしたという説もありますし、単純に当時の時代背景からして、そのような発想が必然だったのかもしれません。

真実は分かりませんが、いずれにせよ、飛田先生の野球道の教えが、中途半端に形を変えて21世紀の現代にも受け継がれていることは事実です。

私自身、確かに練習を通じて根性はつきましたし、それが間違いなく今に生きてます。その意味では、野球に感謝なのですが、

一方で今のご時世、昔ながらの指導方法が良いとはやっぱり思えないんです。

闇雲に練習させられたり、殴られたり、怒鳴られたり、意味の分らないアホらしいルールでガチガチに縛られた方がよいかと言えば、やっぱり絶対に違う。

飛田先生の真意が、「野球を通じて社会に必要な人間を作ること」だったとするならば、今の世の中に必要な人材って、

「絶対服従」、「軍隊式の規律」、「形骸化した挨拶」、「行き過ぎた共同責任」、「行き過ぎた上下関係」、「丸坊主の強要」などで育てられるとは全く思わないんです。



私が自分の会社で仕事をしている限りにおいては、

・役職を超えて意見できる人材(コミュニケーション能力がある人)
・受け身ではなく、自分で仕事を創出できる人材
・世界で通用する視野の広い人材
・効率的に物事を進められる人材
・苦しくてもへこたれない根性のある人材

こんな人が求められるいるように感じます。


今、飛田先生が生きていたら、同じことをするのだろうか?
この状況を好ましいと思うのだろうか?

僕はむしろがっかりするんじゃないと思うんです。

あの時代だから、そうしただけであって、今には今のやり方があるはず。
それなのに、表面的なことだけが残ってしまい、飛田先生の真の目的が置き去りにされているように思えてなりません。

結果的に、子どもたちは野球を選んでくれない、チームに入っても何か面白くない、最悪辞めてしまう。オーバーユースで故障してしまい、将来を台無しにしてしまうケースも後を絶たない。

この現状に問題意識を感じず、ただ惰性で昔ながらのやり方で満足している指導者が多いことが、とても心配でなりません。

未来の日本球界のために、この現状を何とか変えていきたい。

私はfacebookのコミュニティ「ベースボールコーチングアカデミー」のメンバーとして、そんな同じ問題意識を持った皆様と、情報交換や勉強会、ネットワーク作りなどを行っています。皆さん、熱い方ばかり。素晴らしいコミュニティです。是非同じ志をお持ちの方がいらっしゃれば、仲間に入って頂きたいと思います。

ベースボールコーチングアカデミーはこちら
http://www.facebook.com/pages/ベースボールコーチングアカデミー一般公開用/216660248344121

すべては未来の野球界のために。。。
出来ることから少しずつ頑張って参りたいと思います。

<余談>

そもそも西欧の「スポーツ」という単語の語源は、「気晴らしをする」「楽しむ」「あそぶ」という意味らしく、大人たちが日常から離れ、楽しみとしてスポーツを始めたみたいです。その点、学生の「教育」からスタートした日本とは大違いですね。アメリカの小学生って、試合(楽しみ)が基本で、練習は自主練習が多いのは、そんな生い立ちの違いも影響しているのかもしれません。でも日本は日本良さがある!良さを残しつつ、変えるべきところは変えていく。当たり前のことを当たり前にやっていきたと思います。




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