野球力指導アカデミー2日目は、元横浜ベイスターズ投手の野村弘樹氏が登壇しました。
野球に対する愛情に満ちた面白い方でしたよ。
以下、印象に残った話をいくつかご紹介します。
●道具を大切にしてほしい。
→野村氏は少年時代、家にあがる前に必ず道具の手入れをさせられた。親父さんに厳しく指導されたが、今となってはとても感謝していると。
→高校時代の部屋長だった清原選手は、バットを抱いて寝ていたらしい。バットを大切にしている気持ちの表れ。
→プロでは折れたバットをゴミ箱へ捨てる選手は多いが、清原選手は必ず自宅へ持ち帰り、シーズン終了後にまとめてお寺で焼いていたらしい。
→野村氏は少年時代、家にあがる前に必ず道具の手入れをさせられた。親父さんに厳しく指導されたが、今となってはとても感謝していると。
→高校時代の部屋長だった清原選手は、バットを抱いて寝ていたらしい。バットを大切にしている気持ちの表れ。
→プロでは折れたバットをゴミ箱へ捨てる選手は多いが、清原選手は必ず自宅へ持ち帰り、シーズン終了後にまとめてお寺で焼いていたらしい。
●グランド整備をやらせてほしい。
→野村氏は少年時代に毎回グランドの石拾いをさせられた。当時は意味が分からなかったが、今になって意味がよく分かる。分からなくてもいいから教え、やらせることも大事。
●子供には3つの顔がある。野球の顔、学校の顔、家庭の顔。
→野村氏は野球をやっていたから救われた。家庭や学校で問題がある子も野球だけは一生懸命というケースは多い。愛情持って接してほしい。
●ガマンを教える。
→今の子はガマン弱い子が多い。楽しくやることも大事、でもガマンも大事。バランスよく指導してほしい。
●肩肘の故障サインを見逃すな。
→肩肘の調子が悪い子は投げ方が変わる。日頃からフォームを観察し異変を検知出来るように。また普段から双方向のコミュニケーションを取れる関係を作り、自己申告できるように仕向けること。
●コントロールを良くする方法。
→一定の距離を70%の力で、同じ歩数、同じタイムで走る練習をやる。常に同じフォームで球を投げ続けること(動作の再現性)に繋がるらしい。プロ野球ではよくやる練習メニュー。
●ボールの握り方を教える
→特に親指の位置が重要。ボールの真下に親指が来るように握ること。親指が横に来ると、肘の内側が緊張して故障に繋がる。
●ミットから目を離してもOK
→プロの投手はモーションに入った後に、一旦ミットから目を切るケースが多い。ミットから目を離さないようにするあまり、身体の開きが早くなる場合があるので注意。
●後ろ肩は下げてもOK
→往年の名投手は一旦後ろ肩を下げる人が多かった。ただし本人はその意識が無かったりするので面白い。江夏さんに聞いたら、『俺は左肩は下げてない』と断言されて、何も言えなかったらしい(^^;;
→足をあげる行為を省略するだけで、後半部分は全部一緒。
●リリースを前にする方法
→腕ではなく下半身(体全体)で前に持っていく。
これはNG
●左投手のけん制について。
→刺すことが目的ではなく、「けん制」することが目的。無駄に動くと癖がばれるので、動かないことが一番大事。
●ショートピッチをやる。
→近い距離で正確に投げる練習は有効。
⚫︎ケースピッチをやる。
→場面を設定し、プレッシャーの中で投げる練習。
●その他
→逆の動き、モノマネなど、いろいろな動き、遊びが大事。身体が硬い子が多いのでストレッチも大事。
スポーツとは、楽しみや健康を求めて自発的に行う運動。すべての子供がプロ野球選手を目指しているわけではないので、個々の事情に応じて指導方法も変えていかなければならない。何より愛情を持って子供たちに接して欲しい。
所感
今日は当たり前を当たり前にやることの大切さを教えられたように思います。普段から耳にしている内容も、元プロ野球選手に言われるとグサッと来ますし、それを徹底出来ていない自分にも気づかされました。道具管理、挨拶、礼儀などの指導…。ユーモアもあり、ステキな方でしたね。野村さん、ありがとうございました。益々のご活躍をお祈りいたします!