2012年6月16日土曜日

野球人口の裾野を広げるために(前編)

僕が子供の頃は、クラスのほとんどの子が野球をやっていて、野球が上手いヤツがヒーローでした。

千葉市の幕張の小学校でしたが、1学年6クラスで、その子たちが町内別に5チームに分散して競いあっていましたね。

中学にあがる時には、上手い子は野球部へ進み、下手な子は坊主が嫌だからとか言って、他の部活に流れていきました(^^)高校、大学、社会人、プロと、基本的には同じで、下手なヤツが徐々に淘汰され、上手いヤツが生き残っていく世界。だからプロ野球選手は、日本の男子全員から尊敬される存在であり、バカみたいに給料が良くても仕方ない(負けを認める)と思ったり(^^)

ちょっと極論ですが(^^)
まあ、お許しを。

そして、あれから30年くらいの時が流れました。今は昔と全然状況が異なります。

小学校は1学年2〜3クラス程度、1クラスあたりの男子は15人前後なんてことはザラ?そして、一番驚いたのはクラスで野球をやっている子は数名(いない場合もある)で、大多数の男子はサッカーチームに所属しているんです。

自分もサッカーは好きですし、敵対視するつもりはないんだけど、野球人の端くれとして、この状況をとても残念に思うわけです。

当然に運動会でも野球の子は昔ほど目立ちません。クラスのヒーローもサッカー部?そこまでは知りませんが、そうなってもおかしくはないですよね。

なぜ、こんな状況になってしまったのでしょう?
この状況を指をくわえて見ているだけでいいのでしょうか?
私なりちょっと考察してみたいと思います。

まずは原因分析から。

【環境要因】
野球以外の娯楽がいっぱいある
野球中継が減った
親父が残業で野球中継を見なくなった
ボール遊び禁止の公園が多い
空き地も少ない
壁当てできる壁も少ない
習い事、塾などで放課後に遊べない
野球アニメが不調
サッカー人気

【競技特性】
投げる、打つ、捕るは難易度高い
待ち時間が長く退屈
ルールが難しい
道具代が高い

【学童チームの問題】
練習が長い(土日祝終日)
監督、コーチがいつも怒っていて怖い
保護者の負担が大きい

ざっとこんな感じでしょうか?

今も昔も子供は運動が好きだし、親御さんも子供にスポーツをやらせたいと思ってますね。

そんな中、「子供にやらせるなら野球かな、サッカーかな」みたいな話にはなるんだけど、サッカーは野球に比べて取っ付き易いし、練習も短いし、コスト的にもお手軽。最近は幼稚園生
のチームも多いので、幼稚園からやっている仲のいいお友達に誘われたり。アニメのイナズマイレブンの影響もあるかな。野球は腹の出た偉そうなおっちゃんがグランドで威張ってるけど、サッカーはイケ面のコーチが笑顔で指導してくれるから、ママさんのハートをわしづかみ、これが一番だったり(スイマセン、かなり偏見 笑)。

とまあ、テキトーなことを書いてしまいましたが、こんな側面もきっとあると思っています。そして、世の中の環境がこのように昔とがらっと変わっているのに、いまだに昔ながら流儀に捉われ、変化していこうとしない野球指導者が多かったとしたら。。。僕はそれが一番怖いんです。



主観的な意見ばかりだと説得力ないので、もう少し客観的なお話を。

笹川スポーツ財団という団体が、「子供のスポーツライフデータ」という調査結果を公表しています。

こちらです↓
http://www.ssf.or.jp/research/info/article_120309_01.html

それによると、10代が過去1年間によく行ったスポーツでは、2005年、09年の調査でともに3位だった野球が15・3%で5位となり、初めてベスト3から陥落しています。サッカーは圧倒的1位で、年齢が下がれば下がるほど、サッカーと野球の差は大きくなっていきます。女子にもサッカーは人気があります。

統計データが全てではありませんが、私の肌感覚ともさほどズレが無いため、結構当たってるんじゃないかなと思ったりしています。

なんだかんだ言って、東京ドームには客が入っているし、甲子園は人気あるし、イチローも健在、、、野球が依然として花形スポーツであることに違いはありませんが、一方その底辺として野球界を支えている学童野球の現場にいる身としては、そんな楽観的なことを言ってられない現実を日々目の当たりにしているわけで。

野球、大丈夫か?
そろそろ、本当にやばいんじゃねーか?

我々学童の指導者は、健全な危機意識を持って、今自分たちが本当にやらなければいけないことを見極めていかなければならないと思うわけです。

またまた長くなってしまったので、今日はここらで一旦切ります。

次回は、野球界の未来のために、今僕達に出来ることは何かをちょっと考えてみたいと思います。

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2012年6月6日水曜日

走塁練習 1塁オーバーランゲーム

タッチアップゲーム、ハーフウェイゲームに続く第三弾として、

本日は「オーバーランゲーム」をご紹介します!

<準備>
・子供を2チームに分けます。
・1チームは打者走者、もう1チームは守備。
・守備はレフト、セカンド、ショート、ファーストにつかせます。

<やり方&ルール>
ノッカーがレフト線寄りにシングルヒットを打ち、打者走者は1塁へ走りつつオーバーラン。対する守備側は、レフトが捕球しバックセカンドへ送球します。

このときレフトがファンブルしたり、送球が微妙に逸れたスキをついて、打者走者はすかさず2塁を狙い、見事セーフになったら1点ゲット。アウトになったら1点マイナス。オーバーランし過ぎて1塁でアウトになってもマイナス1点とします。

走者が一巡したら攻守交代。


<効果>
・打者走者が守備側のスキをつく習慣を、無意識のうちに植付けることができる点。
・自分自身の最大オーバーランの大きさを自然と理解することができる点。


以前私が監督を務めていた社会人野球チームでも、似たような練習をやったことがあります。レフト線のシングルヒットを中途半端な形でバックセカンするレフトがたまにいたりするので、その隙をついて一気に2塁進塁を狙う練習ですネ。

小学生のうちから、こんな走塁が出来たら格好良過ぎます!

が、たぶんやらせればちゃんと出来るようになる思います。

低学年の子だとレフトがポロポロやるので結構点が入りますよ。
最近ほとんどやってなかったので、またやりたいと思います。



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