四国でとあるお医者さんが小学生の野球選手5,768人を調査したそうです。
結果は、
なんと。。。
野球肘の発症率は50%
骨に異常があった子は20%
えっ?半分の子が野球肘?
嘘でしょ?
目を疑いました。
でも、真実なんです\(//∇//)\
最大の原因は、
『投げ過ぎ』です。。。
日本臨床スポーツ医学会のガイドラインによれば、
子供の全力投球は1日50球以内
に制限すべきとのこと。
私の担当は低学年ですから、もっと少なめでいいかもしれません。
さて実際の現場はどうなのでしょう?
昨日も地元の大会がありましたが、ほとんどのチームが『勝つために』エースを完投させていましたね。
完投すると球数は70〜80球、多いときは100球超に達します。何の疑問も持たず、翌日に登板させるケースもあるのではないでしょうか?
ピッチャー以外の子も、朝から晩まで練習したら、結構な球数を投げていると思います。
もしかすると、江戸川区の子供達も検査をしたら四国と同様の結果が出るかもしれません。恐ろしいです。
そしてこの問題の最大のポイント。。。
それは、故障の初期段階には痛みがないということなんです。
四国のデータも、感覚的に多いなと感じますが、それは大抵の場合、痛みが伴っておらず、本人も指導者もその症状に気づいてないことが原因と推測できます。
逆に言うと、痛みが発症したときには、かなり症状は進行していて、手遅れになる場合があるということです。特に肘の外側の痛みはヤバいみたいです。
(専門的には、離断性骨軟骨炎といい、『野球選手の癌』と呼ばれています。)
痛くないから大丈夫だ!という安易な判断が、一番危ないんです。小学生のうちは表面化せず、中学生になり、潜伏していた爆弾が爆発することも一般的です。その危険性に僕たち学童の指導者は、もっと向き合う必要があると思っています。
ただ実際に学童野球の現場にいると、好投している投手を代えづらいことも事実。。。
子供たちには勝たせてあげたいし、親御さんにも勝って喜こんで欲しいですからね。
本末転倒なのは、子供の勝敗で指導者間の力関係も変わったりもしますから、当人はそこまで深く考えていないかもしれませんが、結果的に大人のエゴで子供の将来を潰しているケースもあると思います。
何とか、球数を制限しながら、同時に勝利する方法はないんでしょうか?
月並みですが、投手を出来る子供を沢山作ること、もっというと、部員数を増やすことに帰結すると思います。
もっともっと言えば、指導者や親御さんが正しい知識を持ち、子供たちをケガから守る意識を共有することだと考えます。
まずは自チームのスタッフミーティングや保護者会で、この問題について議論するところから始めたいと思います。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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