2013年5月17日金曜日

1死2‐3塁のケースノック

低学年の子供は試合経験が少ないので、ケースノックで実戦の動きを教える必要がありますね。

ただキャッチボールもままならないため、中々練習にならない(苦笑)
とは言え、やらないと覚えないため、やっぱり並行してやっていかないとダメなのでしょう。

と言うことで、今日はケースノックの練習方法について書きたいと思います。


<場面を限定する>

当初はいろいろなケースを経験させた方が良いと思って、ランダムにケースを設定し、あれもこれもやっていました。ただ、あまりにいろんなシチュエーションがあるため、どれも中途半端で正直効果を実感できませんでした(スイマセン、その程度のレベルのチームです)。

したがって現在は、もっとも練習効果がありそうなケースに限定し、それを繰り返しやるように変更しました(割り切りました)。

具体的には、1アウト2・3塁です。


<やり方>

・守備は内外野9人をつけて、投手は実際に球を投げます。
・投手が投げた球をノッカーが打ちます。
・走者は子供がやり、監督が実際に攻撃のサインも出します。

人数が少ない日は、内野のみを守備につけ、外野手がランナーをやることもあり。
ランナーコーチャーも子供が交代でやるようにします。

守備側を見るスタッフ、攻撃側を見るスタッフ、ノッカーをやるスタッフなど、役割分担できると理想。



以下に守備側と攻撃側がそれぞれ意識するポイントを列挙します。


<守備側のポイント>

①ポジショニング(内野前進or定位置、外野の位置)をしっかり確認してから投手が投げているか?
②内野ゴロのバックホームorボールファーストの判断および指示の声出しができているか?
③バックホームアウト(もしくはセーフ)のあとにホームゲッツーを狙うか、サードオーバーラン刺殺を狙うかの判断ができているか?
④ファーストフォースアウト(もしくはセーフ)のあとに、3塁走者の本塁刺殺またはサードオーバラン刺殺を狙うかの判断ができているか?
⑤スクイズの内野フォーメーションができているか?
⑥ランダウンプレーの動きができているか?
⑦外野に抜けた場合の中継プレー、および指示の声回しができているか?
⑧いずれも次のプレーを想定し、指示声やカバーリングが出来ているか?


<3塁ランナーのポイント>

①内野ゴロのゴロGO、ストップの判断ができているか?
 (投手ゴロはストップ、それ以外は基本GO)
②バックホームでタイミング的に完全アウトの場合に挟まれる判断ができているか?
③パスボールを狙うために第2リードをしっかりとれているか?
④そもそもサインを見るタイミングは正しいか?


<2塁ランナーのポイント>

①二遊間の守備位置に応じた第1リードがとれているか?(前進守備なら大きくリード)
②スクイズのときにツーランスクイズを狙っているか?
③ホームゲッツーのときに本塁生還を狙っているか?(オーバーランの大きさは妥当か)
④内野ゴロ&1塁送球のときに本塁生還を狙っているか?(同上)
⑤そもそもサインを見るタイミングは正しいか?

<打者走者のポイント>

①1塁セーフのときに次の塁を狙う意識があるか?
 (狙えるときには素早く判断して2塁へ進塁できているか?)


<ランナーコーチャーのポイント>

①ランナーに指示が聞こえているか?
②アウトカウントを事前に確認しているか?
③ライナーバックね、ピッチャーゴロ以外全部GOね!などの事前確認の声が出ているか?
④リードの大きさ、野手の位置を指示できているか?
⑤GO、ストップのタイミングが遅くないか?
⑥オーバーラン!オーバーラン!、または回れ回れ!などの判断および指示ができているか?
⑦そもそもコーチャーもサインを見ているか?


んー、正直これが徹底できたら、すごい強くなりそうな気がしてきました(笑)
実際は全然ダメダメです。。。


<ありがちなプレーの例>

ちなみにこのケースで一般的な珍プレーあるあるを書いてみます(苦笑)

・サードゴロで1塁へ送球したら、ショートバウンドになってしまい1塁がセーフ!
・1塁手が悔しがっている間に第2走者が本塁を狙う!(周りの野手からバックホームの声なし)
・ベンチからの「バックホーム!」の声に気づき、ワンテンポ遅れて本塁へ慌てて送球。
・本塁送球の間に打者走者には2塁を狙って欲しいが、こちらもワンテンポ遅れる(笑)
・予想通りバックホームの球が悪送球となり、ダラダラと捕手が球を拾いにいく。
・攻撃ベンチは大声で「回れ、回れ!」と叫び、やや暴走気味に打者走者は3塁へ。
・ベンチからの「3つ、3つ!」の声で慌てて捕手は3塁へ送球。
・これも予想通り大暴投となり、カバーに入ったレフトが見事にトンネル。
・打者走者は本塁生還し、ドヤ顔でガッツポーズ。
・両ベンチのスタッフは苦笑い(笑)

とまあ、これが現実ですが、上記のような訓練を繰り返していくことで、徐々に出来るようになるはずですし、このような練習をせずして、試合の珍プレーを怒ったりするのは理不尽だと思うので、辛抱強く頑張っていきたいと思います。




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