2017年6月29日木曜日

第二リードって何のためにやるの?


第二リードって何のためにやるのでしょう?
第二リードの注意点って何だろう?

ちょうど今は4年生の子たちに、こんな問いかけをして第二リードを教えている最中です。

なんとなくやっていた第二リードも「目的」と「意識すべきポイント」を知れば、もっと意識高く取り組めるはず。



では本題…。



【目的】

第二リードの目的は以下の2点だと思っています。

① 1センチでも次の塁に近づくため!
 (次の塁がセーフになる確率が高くなる)

② バッターが打った瞬間やキャッチャーがパスボールした瞬間に良いスタート切るため!
 (第二リードの勢いを利用して良いスタートを切る)




【意識すべきポイント】

つぎに意識すべきポイントは何でしょう?


① 大きく第二リードをとろう!

第二リードで1センチでも次の塁に近づきたいですが、キャッチャーからの送球でアウトになったら意味がありません。

そもそも第二リードはどこまで出て良いのでしょうか?


正解は…

キャッチャーが捕ったあとに塁へ投げてきた時、ギリギリセーフで戻れるところまでです。

具体的には、

2塁は1塁や3塁に比べてキャッチャーから遠いので、より大きく第二リードを取ることが出来ますし、

1塁と3塁はキャッチャーからの距離こそ同じですが、捕球から送球までの動作は3塁に投げるときの方が早いため、1塁の第二リード>3塁の第二リードとなります。

またキャッチャーの肩の強さやランナーの脚力によっても第二リードの大きさは当然変わります。

もはや小学生にはパニックですね(笑)


でも練習の中で繰り返し判断力を養いましょう。小学生でもセンスの良い子は素晴らしい第二リードができるようになりますね。

大切なことは、チームメイトがランナーのときにも目を離さずに観察して、「あれは大き過ぎ」「あれは小さ過ぎ」と評価する習慣をつけること。見ることも大切な練習です。



②第二リードから止まらずにスタートしよう!

第二リードした後に一旦ストップしてしまい、バッターが打ったりキャッチャーがパスボールをしたら、あらためてスタートを切る子がいますが、止まらずにゴー出来るようにならないとダメです。

二小クラブでは前者を「静から動」、後者を「動から動」と言います。

「静から動」の場合、「動から動」に比べて3メートルくらい目的地への到達が遅れてしまいます。

例えば3塁ランナーがパスボールで本塁へ突っ込む場面では3メートルの差は命取りになりますよね。  

一見小さな差に感じますが、実はとても大きな差があることを認識するべきです。

ただ難しいのは「動から動」を意識すると、バッターが打たなかった時に帰塁が遅れてキャッチャーからの送球でタッチアウトになってしまったり、ライナーバックが出来ずに飛び出してしまいダブルプレーになるなどのミスが生まれてしまうこと。これも日頃から目的意識を持って練習に取り組み慣れるしかありません。ただ何となく練習をしていたら時間がかかりますが、目的意識を持って取り組めば出来るようになるはずです。


③想定されるプレーを事前に頭に入れておこう!
ライナーバック、タッチアップ、ゴロゴー、パスボール狙いなど、アウトカウントや走者の位置によって想定されるプレーは自ずと決まりますが、それらをしっかりと頭に入れてからリードをすることが実は一番重要なことかもしれません。

一歩目のスタートが遅れたり、判断ミスをする原因のほとんどは、事前に何があるかを考えていないことに起因していると思われるためです。

第二リードから止まらずに素早くゴーしたり、瞬時にライナーバックしたり、瞬時にタッチアップを出来るのは、事前に心の準備が出来ているからでしょう。


まとめ

たかが第二リード、されど第二リード、第二リードは奥が深いです。

ですが、

目的やポイントを明示して、意識して練習すれば、小学生でもできると思います。

あとは、

小学生には細か過ぎるかな?
もっと自由にやらせた方がいいかな?
ちょっと教え過ぎかな?
もっと自分で考えさせた方がいいかな?

そんな悩みが私の中にあって、
毎年自分なりに検証を繰り返しながら教えているのですが、

経験上は、しっかり教え込んだ学年の方が、野球に対する興味や意識が高くなり、創造性なども出てくるように感じています。

逆にあまり教え込んでいない学年の子は、結局上に行ってもただ打って投げるだけの野球に終始し、大事な場面で痛恨のミスをしたり、使えない選手として干されたりするリスクが高いように感じてます。(もちろんどんな指導者に出会うかにもよりますが)

早い段階で走塁の基礎や基本的な考え方を習得しておくと後々楽かなと思います。

4年生諸君、一緒に頑張っていこうね!

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