2017年6月23日金曜日

中継プレーについて考えてみました。


今日は中継プレーについて考えてみます。

例えば外野オーバーのランニングホームランのような当たりを打たれた場合に、

中継をうまく繋げばタイミング的にはアウトだったかもしれないのに、中継が繋がらず結局ランニングホームランにしてしまったり…

中継は繋がったのだけど、バックホームやバックサードが間一髪セーフになってしまったり…

非常に悔やまれるプレーですよね。

どうすれば中継プレーをうまく決めることが出来るのでしょうか?

あらためて私の考えをまとめてみます。


①0.1秒へのこだわり
50メートルを8秒で走る子は、単純計算すると0.1秒間に62.5センチ進むわけですが、

約60センチといえば…

まさにホームクロスプレーでアウトorセーフを分けるギリギリの距離とも言えると思います。

つまり、中継プレーの誰かが0.1秒を短縮していれば1点を防げていたかもしれません。

もし外野手が0.1秒早くボールを拾いに行っていれば…
もし中継の内野手が0.1秒早く返球をしていれば…

1失点が1アウトに変わっていたかもしれませんよね。

まずはそんな理屈を知るだけで、だいぶ子供たちの意識も変化するのではないでしょうか?頭を越された外野手がチンタラとボールを拾いに行く姿を目にすることがありますが、とても勿体無いことだと子供たちには知って欲しいと思います。



② 心と心を継なごう!
中継プレーはひとりでは出来ません。フィールドの野手全員、いやベンチも含めた全ての選手の心がひとつに継ながって初めて成立するプレーだと思うんです。

具体的には、

投げ手は受け手が捕った後に投げやすい場所をめがけて投げてあげるべきです。選手によっては相手のことをあまり考えず、自分本意な返球をしている子が結構います。思いやりですね。

逆に受け手は相手が投げやすいように、大きな声でボールを呼んであげるべきですね。これもやっぱり思いやり。お互いさまです。

キャッチャーは中継のラインがズレていたら、ラインを修正するための指示を出してあげるべきだし、

直接プレーに関与しない野手やベンチメンバーはバックサードなのか、バックホームなのかの指示を声で繋いであげるべきです。これもまた思いやり。

当事者以外の野手はベースカバーやバックアップなど、次に備えた役割もきちんと全うする必要もあります。

自分のことだけの選手、人任せの選手がひとりでもいたら…

良い中継プレーは決まならないと思うんです。

その意味では、

もし中継プレーが繋がらなかったら…

それは当事者だけのミスではなく、チーム全員のミスだと思うべきかな。

逆に全員が当事者意識を持ち、全員の心と心を継なぐ中継プレーを決めたら…

超気持ちいいですネ

0.1秒どころか、2〜3秒くらい短縮できるかもしれませんよ。

(2〜3秒短縮したら12〜18メートルを短縮出来ます)


③練習のときの目的意識
どこのチームもノックのときに中継プレーの練習をすると思いますが、その練習でひとりひとりが何を意識しているか?はとても重要だと思います。

例えば上述の①②の大切さがチームの共通認識になっていれば、ノック練習のときにそれが「出来た」「出来てない」を都度みんなで確認しながら練習に取り組むことが出来ます。もし何となくノックを打って、何となく中継をしているだけであれば、子供たちの目的意識が曖昧となり、手を抜いたプレーやミスが多くなるはずです。①②に限らず、いろいろな切り口でテーマ設定は出来ると思います。やはり日々の練習の質が大事ですね。


最後に一番思うことは…

そもそも外野オーバーを打たれると、相手ベンチは「回れ!回れ!」などとお祭り騒ぎになりますから、野手陣はどうしても焦ってしまうものです。中継ミスの大きな原因のひとつは「焦り」かなと思いますので、日々の練習から試合と同じスピード感と臨場感で中継を継なぐ訓練が重要かなと思うわけです。

また少しでも「そのとき」の焦りを減らすためには、野手は投手が打たれないようにと願うだけではなく、数本は外野オーバーがあるものと予め覚悟を決めたうえで心の準備をしておくことも必要でしょう。野球の基本は予め想定されるリスクを認識し、それに対する対処方法をきちんと準備しておくこと…だと思いますので。心構えや覚悟が無いから、そのときに焦るんだと思います。

ん〜、全然練習時間が足りません…
今週も頑張って練習しましょう。



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