2013年11月14日木曜日

『42〜世界を変えた男〜』 野球の素晴らしさをあらためて…

現在公開中の映画、『42〜世界を変えた男〜』を観てきました。

この映画は、黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンの伝記映画です。

彼が活躍したのは1947年からの10年間。当時のメジャーリーグは白人選手しかプレーが許されず、激しい人種差別の中、黒人がメジャーに挑戦することは想像を絶する苦しみの連続だったと思います。

ファンからはブーイングの嵐、相手投手は危険球を連発、激しい殺人スパイク、明らかに偏った審判のジャッジ、遠征先のホテルは宿泊を拒否、チームメイトは同じテーブルでの食事・同じシャワーの使用を拒否、大量の脅迫文が届き、家族も幾度と無く危険な目に合う生活。。。

そんな中、彼は報復を一切せず、常に紳士的な態度を取り、自らのプレーで周囲を黙らせていきます。そしてそんな彼の姿勢が白人の心を徐々に動かしていくです。

最初に動いたのはチームメイトたちでした。彼に対し罵声を浴びせるファンや相手チームから、ロビンソンを守り始めます。それはとても勇気が必要な行動だったと思いますし、そうさせたのもロビンソンの人柄であり、彼の野球に対するひた向きな姿勢だったのではないかと思います。

そんな若者たちの純粋な友情やスポーツマンシップが、徐々にファンの心を動かし、そんなボールパークでの出来事がアメリカ社会全体の黒人に対する偏見を少しずつ変えていく…。

ベースボールというプレーの域を超えて、アメリカ社会を変えるきっかけになった男、それがジャッキー・ロビンソンなんですね。ただただリスペクトです。


写真は大学3年時、アメリカ合宿の際にカリフォルニアのUCLA大学でロビンソンと撮影したものです。







あれから20年近く経った今、少年野球の指導者として、たくさんの悩みを抱えながら日々野球と向き合ってますが、何て自分の悩みは小さいんだろうと思いました。逆に、野球を通じた友情や感動が人々の心を動かすこと、楽天の嶋選手ではありませんが、野球の底力をあらためて再確認したように思います。そして自分のやるべきことは、そんな野球の素晴らしさをひとりの多くの子供たちに伝えていくことであり、それはプレーだけではなく、プレーの域を超えた人と人との繋がりみたいなものなのかなと。これから先、どんな世の中になっていくか想像が出来ませんが、世知辛い世の中だからこそ、スポーツの持つ意味は大きいと感じます。自分に出来ることは微力かもしれませんが、未来の子供たちのために、もっと頑張らなければと思いました。

素晴らしい映画をありがとう!

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