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2012年9月19日水曜日

野球肘検診

みなさまは野球肘検診ってご存知ですか?

本日、野球肘検診の普及活動にご尽力されている東京厚生年金病院の柏口先生に、二小クラブの子供たちの定期検診をしていただきましたので、恐縮ながら野球肘検診について触れさせて頂きたいと思います。

野球肘検診とは?

9〜12歳くらいの小学生を対象とした肘の検査です。過去のデータから、痛みなどの自覚症状がなくても潜在的に肘の障害を抱えている子が2〜3%ほど存在していることが分かっており、早期発見することで手術をせずに治癒させることを目的としています。半年に一度検診することが理想的とのことです。

そこまでする必要あるの?

小中学生が肘痛を訴えた場合、一般的には投球を控え、痛みが無くなれば、様子を見ながら投球を再開させることが多いかと思います。

肘の内側の痛みであれば、この方法で良い場合もあるようですが、外側の痛みは症状が顕在化してからでは手遅れになるケースがあります。離断性骨軟骨炎です。

離断性骨軟骨炎を手術なしで治すためには、残念ながら野球肘検診による定期チェックで早期発見するしか方法がありません。ゆえに「そこまでやる必要がある」のだと考えます。


離断性骨軟骨炎とは?
野球肘の癌と言われています。発症の初期は痛みが無く、痛みが出てからでは癌と同じで手遅れ。手術がマストとなります。その手術も完治させることは難しく、基本的に壊れた関節は元通りには治りません。

一方もし初期段階で気付けば90%は保存的に完治するようです。13歳くらいで上腕骨小頭の骨化が完了すると離断性骨軟骨炎が発症することはなく、あくまで骨が大人になっていない少年期特有の症状のようです。いわゆる関節ネズミと呼ばれるものが、この症状に当たります。


自分の経験
高3春の関東一高戦、先発マウンドに立った私でしたが、序盤で突如肘に激痛が走りました。関節ネズミが肘に挟まり、肘が完全にロックしてしまったのです。その試合は痛みを隠して投げ続けましたが、寮に帰ると顔も洗えない、飯も食えないという始末。結局夏の大会まではノースローで病院巡り、夏の大会は痛み止めの世話になりながら満身創痍の登板でしたが、最後の試合は大事をとって下級生を先発させ、結局敗戦してしまいました。凄いメンバーが揃っていましたが、私が原因で甲子園の夢が絶たれたと思っています。勿論、どこの大学からもお声は掛かりませんでした。ちなみに高1の5月から高2の夏までの間、肘痛が原因でノースローでしたので、私が高校時代に全力投球したのは、実質数ヶ月間しかありません。肘だけが原因ではありませんが、子供の頃からの夢であった甲子園やプロ野球選手には、程遠い高校生活だったと思います。

あるべき学童指導とは?

私が小中時代に貰った多数のメダルは一体何だったのでしょう?長身左腕で連戦連投、手前味噌ですがそれなりに活躍もさせて頂きました。でも結末は上述の通りです。こんな事例は、世の中に腐るほどあるのではないでしょうか?

学童野球が最後の野球だと決めているならば、多少の無理も許容かもしれません。でもその判断すら、どこまで合理性があるかも分かりませんし、実態は目先の勝ちたいという気持ちだけで大人も子供も一生懸命なだけ。

勿論、勝負事ですから、子供たちにはやるからには優勝を目指させるべきです。そのプロセスから得るものは図り知れませんし、勝つ喜びも、負けた悔しさも、味合わせてあげたいとも思うからです。

でもそのための手段が、無知からくる過剰な連投や投げ込みであり、その結末が私のような球児の量産だとすれば、そんな本末転倒なことは無いと思います。みんな同じだからとか、昔からそうだからなどは理由にならない。勝ちには拘るけど、故障もさせない、そんな指導を私は目指したいと思います。


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2012年3月5日月曜日

全力投球は1日50球まで!

今日は野球肘について考えてみます。

四国でとあるお医者さんが小学生の野球選手5,768人を調査したそうです。

結果は、

なんと。。。

野球肘の発症率は50%
骨に異常があった子は20%

えっ?半分の子が野球肘?
嘘でしょ?
目を疑いました。

でも、真実なんです\(//∇//)\

最大の原因は、

『投げ過ぎ』です。。。

日本臨床スポーツ医学会のガイドラインによれば、

子供の全力投球は1日50球以内

に制限すべきとのこと。

私の担当は低学年ですから、もっと少なめでいいかもしれません。

さて実際の現場はどうなのでしょう?

昨日も地元の大会がありましたが、ほとんどのチームが『勝つために』エースを完投させていましたね。

完投すると球数は70〜80球、多いときは100球超に達します。何の疑問も持たず、翌日に登板させるケースもあるのではないでしょうか?

ピッチャー以外の子も、朝から晩まで練習したら、結構な球数を投げていると思います。

もしかすると、江戸川区の子供達も検査をしたら四国と同様の結果が出るかもしれません。恐ろしいです。

そしてこの問題の最大のポイント。。。

それは、故障の初期段階には痛みがないということなんです。

四国のデータも、感覚的に多いなと感じますが、それは大抵の場合、痛みが伴っておらず、本人も指導者もその症状に気づいてないことが原因と推測できます。

逆に言うと、痛みが発症したときには、かなり症状は進行していて、手遅れになる場合があるということです。特に肘の外側の痛みはヤバいみたいです。

(専門的には、離断性骨軟骨炎といい、『野球選手の癌』と呼ばれています。)

痛くないから大丈夫だ!という安易な判断が、一番危ないんです。小学生のうちは表面化せず、中学生になり、潜伏していた爆弾が爆発することも一般的です。その危険性に僕たち学童の指導者は、もっと向き合う必要があると思っています。

ただ実際に学童野球の現場にいると、好投している投手を代えづらいことも事実。。。

子供たちには勝たせてあげたいし、親御さんにも勝って喜こんで欲しいですからね。

本末転倒なのは、子供の勝敗で指導者間の力関係も変わったりもしますから、当人はそこまで深く考えていないかもしれませんが、結果的に大人のエゴで子供の将来を潰しているケースもあると思います。

何とか、球数を制限しながら、同時に勝利する方法はないんでしょうか?

月並みですが、投手を出来る子供を沢山作ること、もっというと、部員数を増やすことに帰結すると思います。

もっともっと言えば、指導者や親御さんが正しい知識を持ち、子供たちをケガから守る意識を共有することだと考えます。

まずは自チームのスタッフミーティングや保護者会で、この問題について議論するところから始めたいと思います。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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